
先週のなんでも鑑定団に出品されていた作品は五良太甫呉祥瑞造銘の染付、庄田鶴友、森徹山、張大千の掛け軸と本ブログでも取り上げている作品が多く、とても興味深く拝聴し参考になりました。
本日はそれらの作品を改めて投稿してみようと思い立ち、急遽の原稿の作成になります。
まずは「良太甫呉祥瑞造銘」の染付香合です。香合の中では本ブログでは最もアクセス件数の多い作品のひとつです。
染付香合 五良太甫呉祥瑞造銘
幅44*奥行44*高さ27 箱入

なんでも鑑定団への出品作品はあきらかな贋作。「五良太甫呉祥瑞造」の作品は鮮やかなバイオレットブルーに発色するのが基本であり、非常に数が少ないものです。

次は森祖仙の養子となり、応挙十哲のひとり森徹山の作品です。
瀧ニ猿公図 森徹山筆
絹本水墨着色軸装 軸先象牙 添状付二重箱
全体サイズ:縦1960*横510 画サイズ:縦110*横345

なんでも鑑定団への出品作よりも森徹山らしい?作品です。
ついでに森徹山の作品をもう一点、投稿しておりますので紹介します。こちらは官茶山の賛を伴っています。
鐘馗図 森徹山筆 その2・菅茶山賛
紙本水墨軸装 軸先象牙 合箱
体サイズ:縦2400*横792 画サイズ:縦1370*横583

次はあまり聞きなれていない画家である庄田鶴友の作品の紹介でした。
河畔清遊図 庄田鶴友筆
絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 共箱
全体サイズ:縦1350*横650 画サイズ:縦440*横510

なんでも鑑定団への出品作品は展覧会への出品のようで、本作品とは比べ物にならないほどいい出来の作品でした。ただこちらは共箱があり、なんでも鑑定団への出品作品は共箱がないため評価を下げていました。

ちなみに本ブログでおなじみの山元春挙を師としていた画家ですので、画風は春挙に似通っています。
次はずいぶん前に購入した作品で、入手経路はもう覚えいません。一時期中国絵画にはまった時期に集めた作品のひとつです。中国絵画はあまりに工芸、贋作が多いのでほとんど処分しましたが、この作品は処分せずに遺しておいた作品のひとつです。
沱水邨居 伝張大千筆
紙本水墨軸装 軸先木製 合箱
全体サイズ:縦2000*横794 画サイズ:縦1303*横642

とくに張大千は日本ではあまり知られていませんが、海外では高評価されている画家です。

この作品は南米に渡る直前に描かれた作品のようです。古画の筆意を模倣して描いた作品でしょうが、どこか現代的に感じるところがあります。

敦煌の壁画の模写の直後となります。

古画の贋作を描くことでも有名な張大千ですが、南米の自宅を維持するために数多く贋作を描いたと言われています。本格的に贋作を描く前の作品となりますが、この作品の頃にも贋作を描いています。

真贋はむろん小生にはよくわかりませんが、良く描けています。山水の部分もいいのですが、人物の表現が愉しそうです。

晩年、眼を悪くしてからは水墨画に専念し、潑墨という技法により絵に動きを出したり色彩のコントラストを強めたりする等、力強く気韻に満ち溢れた作品を生み出してました。そちらの作風の作品が評価が高いと思われますが、このような古画の模写のような作品にもその力量がうかがわれます。

作品の落款と印章は下記のとおりです。「丙戌六月沱水(ダスイ:荊州の江水(揚子江)からでる支流)邨居 大千居士張月」とあり48歳、1946年の作。「張爰?□□」の朱方印と「大千」の白方印が押印され、この白方印は1948年作「烟波泛舟」にも使用されているようです。

張大千の作品は2013年9月3日放映のなんでも鑑定団にも1935年に描いた小さな扇面の山水画が出品されております。
この作品は整理のためにたまたま上京に際して持ってきていたので写真を取り直して投稿しています。あまりにも大家の作品ゆえ、また工芸品としての可能性も含めて、「伝」としておきます。
なんでも鑑定団に出品されている出来の良い作品と当方のガラクタ作品とでは比較になりませんが、恥を覚悟での紹介です。
本日はそれらの作品を改めて投稿してみようと思い立ち、急遽の原稿の作成になります。
まずは「良太甫呉祥瑞造銘」の染付香合です。香合の中では本ブログでは最もアクセス件数の多い作品のひとつです。
染付香合 五良太甫呉祥瑞造銘
幅44*奥行44*高さ27 箱入

なんでも鑑定団への出品作品はあきらかな贋作。「五良太甫呉祥瑞造」の作品は鮮やかなバイオレットブルーに発色するのが基本であり、非常に数が少ないものです。

次は森祖仙の養子となり、応挙十哲のひとり森徹山の作品です。
瀧ニ猿公図 森徹山筆
絹本水墨着色軸装 軸先象牙 添状付二重箱
全体サイズ:縦1960*横510 画サイズ:縦110*横345

なんでも鑑定団への出品作よりも森徹山らしい?作品です。
ついでに森徹山の作品をもう一点、投稿しておりますので紹介します。こちらは官茶山の賛を伴っています。
鐘馗図 森徹山筆 その2・菅茶山賛
紙本水墨軸装 軸先象牙 合箱
体サイズ:縦2400*横792 画サイズ:縦1370*横583

次はあまり聞きなれていない画家である庄田鶴友の作品の紹介でした。
河畔清遊図 庄田鶴友筆
絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 共箱
全体サイズ:縦1350*横650 画サイズ:縦440*横510

なんでも鑑定団への出品作品は展覧会への出品のようで、本作品とは比べ物にならないほどいい出来の作品でした。ただこちらは共箱があり、なんでも鑑定団への出品作品は共箱がないため評価を下げていました。

ちなみに本ブログでおなじみの山元春挙を師としていた画家ですので、画風は春挙に似通っています。
次はずいぶん前に購入した作品で、入手経路はもう覚えいません。一時期中国絵画にはまった時期に集めた作品のひとつです。中国絵画はあまりに工芸、贋作が多いのでほとんど処分しましたが、この作品は処分せずに遺しておいた作品のひとつです。
沱水邨居 伝張大千筆
紙本水墨軸装 軸先木製 合箱
全体サイズ:縦2000*横794 画サイズ:縦1303*横642

とくに張大千は日本ではあまり知られていませんが、海外では高評価されている画家です。

この作品は南米に渡る直前に描かれた作品のようです。古画の筆意を模倣して描いた作品でしょうが、どこか現代的に感じるところがあります。

敦煌の壁画の模写の直後となります。

古画の贋作を描くことでも有名な張大千ですが、南米の自宅を維持するために数多く贋作を描いたと言われています。本格的に贋作を描く前の作品となりますが、この作品の頃にも贋作を描いています。

真贋はむろん小生にはよくわかりませんが、良く描けています。山水の部分もいいのですが、人物の表現が愉しそうです。

晩年、眼を悪くしてからは水墨画に専念し、潑墨という技法により絵に動きを出したり色彩のコントラストを強めたりする等、力強く気韻に満ち溢れた作品を生み出してました。そちらの作風の作品が評価が高いと思われますが、このような古画の模写のような作品にもその力量がうかがわれます。

作品の落款と印章は下記のとおりです。「丙戌六月沱水(ダスイ:荊州の江水(揚子江)からでる支流)邨居 大千居士張月」とあり48歳、1946年の作。「張爰?□□」の朱方印と「大千」の白方印が押印され、この白方印は1948年作「烟波泛舟」にも使用されているようです。

張大千の作品は2013年9月3日放映のなんでも鑑定団にも1935年に描いた小さな扇面の山水画が出品されております。
この作品は整理のためにたまたま上京に際して持ってきていたので写真を取り直して投稿しています。あまりにも大家の作品ゆえ、また工芸品としての可能性も含めて、「伝」としておきます。
なんでも鑑定団に出品されている出来の良い作品と当方のガラクタ作品とでは比較になりませんが、恥を覚悟での紹介です。