夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

寒山拾得図 都路華香筆 その6

2017-11-11 00:01:00 | 掛け軸
三連休の週末は姉の近くにいる母を訪問してきました。息子は母の相手にはもってこいです。



久方ぶりに会っても少しすると慣れてきて母の相手ができるようなります。



「大きくなったね。」と背比べ・・・。「僕のほうが大きいよ!」



ご褒美に往復はロマンスカー。ただ特別席は見学のみ、息子は特別席には興味がなさそう、小生も目が回った・・



さて本日は都路華香の作品の紹介ですが、都路華香は「寒山拾得」を画題としていくつか作品を描いています。

寒山拾得図 都路華香筆 その6
紙本水墨軸装 軸先木製 合箱
全体サイズ:縦1140*横380 画サイズ:色紙



色紙の大きさの作品ですが、このような筆致は都路華香の作品としては珍しいと思われます。



印章は「瀟酒出塵」という珍しい朱文方印が押印されています。印章類も記憶に残していると役に立ちます。



瀟酒:「瀟洒」の誤り。「酒」ではなく「洒」と表記するのが正しい。「瀟洒」(しょうしゃ)とは、さっぱりしており、上品で垢抜けているさま。



都路華香は新たな日本画の技法に取り組んだことで知られています。絵の具が滲んだままで絵を立てかけて、波の表現を試みた作品どもそのひとつでしょう。



表具は京都の春芳堂によるもの。

同時期の「寒山拾得」の作品として下記の二作品があります。





落款も近似しています。

 

なかなか面白い作品です。

我が家は母と孫との「寒山拾得」! 二人の様子は人生訓に溢れている!!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。