夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

柳燕図 福田豊四郎筆 その3

2017-12-22 00:01:00 | 掛け軸
週末には近所の神社で「やきいも大会」、畑で採れたサツマイモを持参。



だんだんとひとつひとつの仕草が少年になってきた。



今までのように「かわいい」という感覚からおかしく思うかもしれないが徐々に「友達」感覚になってきたように思う。父親として伝えるものを伝える時期が近付いているような感覚・・。自ずと躾が厳しくなっていくのだろう。伝えるべきものも準備・・、蒐集作品もそのひとつなのかな?

そこで我が家に代々伝わる作品の一つを改めて紹介します。

リメイク 柳燕図 福田豊四郎筆 その3
絹本(絖本)淡彩軸装 軸先陶製 合箱入
全体サイズ:縦1338*466 画サイズ:縦506*横350



本作品は福田豊四郎氏が当家本家にて、祖母の依頼に応じて羽織の裏地の絹地に描いたものです。よって絹でも高級な生地に描かれているようです。



その後にそのままの状態で別家の我家が所蔵することになりました。どのような経緯で所蔵となったかは不明ですが、数多くの作品を祖母は豊四郎氏に頼んでいたとのことです。



祖母の生前には多くの作品が手元にありましたが、病床に就いた際に、まわりの面倒を看てくれた人に分け与えたようです。



姉が嫁ぐ際にに母が幾つか分け与えた美術品のひとつでした。その後に縁あって私が譲り受け、掛け軸に表具しました。



初期の作風でみずみずしくていい作品だと思っています。本家、別家、嫁ぎ先、また当家へと変遷した作品のため、大事にしたい一品です。いずれ息子に伝わるものの一つです。代々遺るように説明書きや表具の状態をきちんとしておきます。このような掛け軸の維持管理の方法を覚えている方はどんどん少なくなっているのでしょうね。



作風は師であった土田麦僊の作品に似ており影響が窺えます。


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