夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

松絵紋二彩唐津大徳利 古武雄焼(二川焼)

2017-12-21 00:01:00 | 陶磁器
案の定、日本のサッカーは弱かった。韓国に大敗した試合はひどかったですね。完全な実力の差、戦略のミスがあり、日本のサッカーの弱点をすべてさらけ出したかのようです。

まずはJリーグの日本人の実力が露見しましたね。組織力が売り物の日本人が、付け刃的なチームで勝てるはずもないように思います。海外に多くの選手が出ている状況のチームでは組織力を生かせず、ワールドカップではきっと惨敗するだろし、日頃のJリーグも応援する気持ちになれません。要は野球やラグビーと違ってトップの指導・強化の見識がないのが日本のサッカー界の状況と言えるかもしれません。マスコミに踊らされて見るに値しない試合に時間を費やすのはいい加減やめたくなります。

そういえば幼稚な女性の集まりの歌手グループに夢中になったり、スマホでゲームに夢中になったり、現代の若者たちよ、貴重な時間を無駄にするな!と言いたくなります。地道に王道を歩む時間こそ若い人には大切であろうと思います。

本日紹介する作品は本ブログで幾度か紹介している弓野焼と同類に分類されている古武雄焼の二川窯の作品と推察される作品です。

松絵紋二彩唐津大徳利 古武雄焼(二川焼)
「小さな蕾」(2001年4月号 「骨董と偲ぶ」)掲載作品 合箱
口径*胴径135*高台径*高さ240



白刷毛目の上に鉄釉と銅緑釉で松絵を描いたもので弓野よりも時代が若くなる二川窯のものではないかと推察されます。



弓野焼は再興されており、江戸期の作品と昭和期の作品が混同されていることが多いので要注意です。なお本作品は江戸期の弓野焼より釉薬のてかりが多くあり、少し時代の下がった二川窯と思われます。「小さな蕾」(2001年4月号 「骨董と偲ぶ」)掲載されている作品と同一のようです。



江戸期の弓野焼よりも成型が整っています。



文様もユニークながら刷毛目も見どころとなっています。



徳利というよりも一輪挿しにうってつけの器です。



他の弓野焼系統の作品は以下の二つが本ブログにて投稿されています。

松絵紋二彩唐津水指 古弓野焼(古武雄)
漆蓋 合箱
口径115*胴径165*底径88*高さ145



松絵紋二彩唐津水甕 古弓野焼
合箱
口径320*胴径355*高台径130*高さ295



同型に作品はなんでも鑑定団に二作品出品されていますが、その評価は下記のとおりです。

「佐賀県武雄市の郊外、弓野の地を中心に作られたもので、昔から「弓野の松絵の壺」と呼ばれた。依頼品は江戸時代前期の作品と思われる。全体に化粧掛けを施して、鉄絵と緑の釉薬で松を一気呵成に描いている。そのためこれだけの躍動感と迫力が生まれた。現在では作られなくなったため、「古武雄」と呼ばれる。」(2014年5月13日放送 「IN 山形県河北町」 評価金額120万円・・??)

「江戸時代前期に作られた古武雄の水甕に間違いない。かつては民藝陶器の分野に入れられていたものだが、当地の陶芸家で人間国宝の中島宏氏がこれを収集・研究して肥前陶磁史上に古武雄として確立した。鉄分を含んだ赤い土をろくろの上で立ち上げ、回して形を作る。そして回しながら水に溶かした白泥を刷毛目で塗っていくため、白い部分に濃淡が出て、絵が浮き上がる。鉄絵具で一気呵成に松を描き、裏には岩を描いている。この力強さに棟方志功も感動して半日口をきかなかったという。またピカソはこれこそ本物の芸術だとうなったといわれる。」(2016年2月16日放送 「IN佐賀県 嬉野市」 評価金額は60万円・・??)



上記の作品はなかなかいい出来です。雑器としてあまり評価されることがなかった作品群ですが、評価金額はさておき、近年は高く評価されつつあるようです。



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