夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

青磁花入 原清作

2013-07-01 05:11:52 | 陶磁器
このような青磁の紋様を氷烈紋というとか・・?
焼成の終わった窯を冷める前に開けるとこのような紋様が出たとか・・?
詳しいことは良く知りませんが、窯から出たばかりの青磁の器が金属的な音を出して冷めていく・・、そんな陶磁器の息が聞こえてきそうな花入れです。

青磁花入 原清作
共箱入
高さ222*胴径136*口径65



原清の初期の頃の作品と思われます。



原清は黒釉の紋様の技術で著名で人間国宝になっている人ですが、このような青磁の器も作ったようです。



青磁の好きな方も多いですが、出来のよい青磁の器というのは入手が難しいようです。



焼成の難しさもあり、古いものはその希少さからかなり高価な作品群です。近代になってからは窯の質や技術が高くなり、作家の作品を中心に数多く出回っています。




原清:(1936年2月28日 - )は日本の陶芸家。2005年に人間国宝に認定された。島根県斐川町(現在の出雲市)出身。1954年に京都で石黒宗麿の内弟子となった後、清水卯一に師事し陶芸を学ぶ。1965年に東京都世田谷に工房を構え独立、後に窯を埼玉県大里郡寄居町に移す。

鉄釉の研究を続け、独自の技法となるまで錬磨に励んだ。1976年日本陶磁協会賞を受賞。日本伝統工芸展では入賞の他、監査委員の経験も持つ。1992年からは社団法人日本工芸会理事を務め、2002年には同会常任理事となった。

2005年8月30日、重要無形文化財「鉄釉陶器」保持者に認定。黒色と褐色の二種類の釉薬を駆使し大柄な色面で文様を描く。鉄釉を中心に鈞窯、柿釉、碧釉など、色彩感覚溢れる作品を生み出している。長年の釉薬研究により翡翠に似た発色の作品を開発、「翠磁」と命名。細かな技巧に頼ることのない作風は鉄釉陶器の新しい発展性を生んだとして高く評価されている。

現在も陶芸界全般に於いて、後継者の育成に力を注いでいる。東日本大震災で、埼玉県にある自宅で所蔵しておられた作品の多くが壊れてしまった。


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