夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

観音様 杉本健吉筆

2011-12-12 06:08:13 | 掛け軸
今年のゴルフは昨日で終了です。ゴルフは決して夢中になるものではないと思っており、年数回のゴルフです。

ところで、常に人間は新しい分野にチャレンジしないとボケて同じことしか言えない・・ボキャブラリー不足に陥るようです。

骨董収集でも同じことで、同じ画家や絵ばかり収集しているとマニアックになり、視野や知識が貧困になるようです。

どうしても年齢を重ねると思考回路というか、記憶力が落ちるというか、自慢話のような同じ話を繰り返すようになる傾向にあるようです。小生にもその傾向があり、酒を飲むととくにその性癖がでるようで、若い連中と飲みに行かないようにしている大きな理由のひとつです。

本日は前々から欲しいと思っていまいした杉本健吉の作品です。



観音様 杉本健吉筆
紙本水墨淡彩 軸先練
全体サイズ:縦1400*横394 画サイズ:縦304*横244



本作品はかわいいですね。

ところで、このような作品で疑ってかかるのは印刷に手彩色の工芸品ではないかということです。



肉筆として売主は説明していましたが、最終判断は木版画ということです。このように印刷や木版画、工芸の手彩色などを肉筆として販売する輩が多いです。当方が人間不信に陥る原因のひとつです。現在返品を交渉中です。印刷、木版画、工芸品は所蔵する価値は一切ありません。リトグラフも同じです。




杉本健吉:(1905-2004 )昭和-平成時代の洋画家。岸田劉生に師事。昭和6年から46年まで国画会展に出品。17年新文展「博物館中央」で特選,18年佐分賞。21年日展「博物館彫刻室」で特選。また挿絵画家として,吉川英治作「新平家物語」など数おおく手がけた。62年愛知県に杉本美術館が開館。平成16年2月10日死去。98歳。愛知県出身。愛知県立工業卒


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2 コメント

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木版? (こあら)
2011-12-14 13:25:13
なんとも愛らしい観音様なのに、肉筆ではないのですか~。残念ですねぇ。。。
木版・・・ 筆のかすれがドットになっている感じからいうと、木版というよりはヤハリ印刷と思われないでもありません。この大きさをきれいに木版で彫る/擦るのもけっこうな技術かと思います。まー、その道のプロの成果なのでしょうか・・・
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木版 (夜噺骨董談義)
2011-12-14 23:06:32
肉筆ではないのは誠に残念ですが、近いうちに必ずや肉筆を入手したいと思っています。

木版はかなり高度な技術で複製作品を作成しています。印刷より分からないかもしれません。
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