夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

リメイク 印度の踊り子 福田豊四郎筆 その38 昭和36年(1956年)頃

2019-03-09 00:01:00 | 日本画
さていよいよ先週末の休日の雛祭りの段取りは雛段人形の据え付けです。消防署の見学会を終えたら息子が「忘れないうちにひな人形を飾ろう!」と言い出しました。女の子のお祭りなのになにやら熱心なのは組み立てが面白いからのようです。



物置から箱を引っ張り出してきてはいざ組み立て開始・・・。



説明書も見たり、おもちゃの刀で遊んだり・・。おもちゃの刀のうちはいいかな? 真剣のある場所は当然教えていません。



ようやく完成!



その後は節句のお寿司、雛あられ、桜餅ということになり、皆さま忙しい休日となりました。解体して片付けるのはいつになるやら・・。

ということで? 本日の作品は以前に紹介した作品です。知人から頂いた作品で男の隠れ家に収納していましたが、保管場所の湿気が高いようなので帰京に際して持ち帰ってきました。

印度の踊り子 福田豊四郎筆 昭和36年(1956年)頃
絹本着色額装 共板嵌め込み 昭和36年頃の作 
M12号 全体サイズ:横809*縦618 画サイズ:横583*縦393



床に額の作品を飾るのはなんら支障はありません。



ただしあくまでも飾る高さは目線をポイントにします。あまり低かったり、高かったりするのはよくありません。



ボンベイで描かれた作品のようで副題は「旅の改装」となっており昭和36年の旅の時のスケッチをもとに描いた作品です。



エキゾチックな雰囲気は福田豊四郎の作品の中では異色の作品です。



共板は額に嵌め込まれており、印章と落款は下記のとおりです。

  

裏表を二つに切り取って額に嵌め込まれている細工は非常に珍しいですね。

 

おそらく軸装の作品を額装に改装したのでしょう。



軸箱の箱書きを保存するためにこのような細工をしますが、費用が嵩むのでここまでの細工は普通はしません。



一般に福田豊四郎の作品は額装にしている作品は重い! 特定の額屋さんに頼んでいたのではないかと思われますが確かなことは解りません。



現代では軸装を額装に改装する人が多いようですが、共板をきちんと保管してるかどうか不安ですね。



ところでこの旅行時のスケッチを元に描いた作品は、当方の所蔵に中国で描いた作品が他にもあると考えられますが、少なくとも下記の2点が本ブログにて紹介しています。

下記の作品は初めて購入した福田豊四郎の作品です。もう30年も前ですが、当時60万円だったと記憶しています。今では20万円するでしょうか?

スフィンクス 福田豊四郎筆
P10号 紙本着色額装 共シール 415*515



こちらはインターネットオークションでの購入したものです。10万円程度で落札できたと思います。

タシュケントの市場 福田豊四郎筆 その75
紙本彩色軸装 軸先象牙 共箱二重箱
M12号 全体サイズ:縦1495*横763 画サイズ:縦444*横590



福田豊四郎の作品は手頃な値段となり入手しやすくなりましたが、投資としてはNGですね。趣味とはそんなもの・・・


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