夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

静物 広田多津筆

2010-08-15 17:14:12 | 日本画
静物 広田多津筆
紙本着色軸装 太巻共箱
全体サイズ:縦1320*横450 画サイズ:縦370*横300





前から欲しいと思っていた画家の一人です。

「静物」と題されていますが、「洋梨」?「ラフランス」かな


果物が美味しい季節となりますね

日本画家「向井久万」がご主人ですが、夫婦そろって果物の絵がうまいです


残念ながら本紙の、黄色い絵具部分には、筋状のクラックがあります。そのためか廉価で購入できました。

本来、このようにならないために掛け軸を太い棒状のものに巻きつけるようにしておくのですが・・・これを「太巻」といいます。

お寿司の握りではありません


表具は京都の藤井好文堂製とあります。




広田多津:明治37(1904)~平成2(1990)。初め三木翠山に学び、のち竹内栖鳳の画塾に通う。

昭和10(1935)年西山翠嶂に師事、画塾青甲社で研鑽に励む。

昭和11年秋の文展鑑査展に初入選、12年の第1回新文展から毎回入選を重ね、14年第3回新文展に「モデル」で特選。

昭和15年、西山塾の向井久万と結婚。23年、創造美術創立に参加。49年創画会設立以降、創画展に出品。52年、京都府美術工芸功労者、53年、京都市文化功労者となる。裸婦や舞妓などの女性像を通して、みずみずしい女性の美しさを描き続けた。

平成2年(1990)歿、86才







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