夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

松林弾弦図 結城素明筆

2012-07-24 06:11:22 | 掛け軸
週末の土曜日には家内が友達と食事会ということで、着物を着ていそいそと嬉しそうに出かけていきました。

こちらは骨董と部屋の整理・・、ほぼ同じことです。焼き蕎麦の昼飯を作って、あっという間に時間が過ぎてしましまいました。さらに一日・・週末は趣味に没頭しておりました。

本日の作品は結城素明の作品の中では出来が良く、しかも状態も良いものです。

結城素明の作品には縁があることが多く、とくに集めるわけではありませんが3作品を手元に集まりました。本ブログにも以前に投稿しました。亡くなった母方の叔父のところにもいい作品があったように覚えています。



松林弾弦図 結城素明筆
絹本水墨淡彩 軸先象牙 箱入
全体サイズ:縦2320*横650 画サイズ:縦1340*横505



共箱であったと推察されますが、なんらかの原因で箱が欠損してしまったものと思われます。



よく共箱であるべき作品が箱が共箱でなくなっているのは、道楽息子が蔵にしまってあった作品のなかから、そっと箱をそのままにして作品を取り出して売り払って、お金に換えたものであろうということを聞いたことがあります。実際に私の叔父はそういうことをやって銀座で遊び呆けていたらしいです。

 

本作品はきちんとしたところで表具をしたらしく、表具したお店らしい印が押印されています。  

松林で弦を奏でる者がいて、それを二人の高士が聞いている。どこか学があるような、そんな気配がします。今とは隔絶の感のある世界をこの作品は楽しませてくれます。



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