あくまでも筌は魚をとるための道具であり、蹄は兎をとるための道具であり、言は意を伝える手段でしかないのです。「何が目的で、何が手段なのか、間違いのないように注意せよ」というわけです。
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真贋云々もあるでしょうが、所蔵者の審美眼にかなったなら、作品を補修してみるという経験も大切だと思います。この作品が貴重だと考えたことが誤りなのかもしれませんが、蒐集したならそれっきりで状態の悪いまま放っておくのは蒐集する者として失格であろうというスタンスが小生の考えです。
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整理している食器棚に赤絵の作品がありました。五寸程度の中皿です。
俗にいう南京・天啓赤絵という分類の作品ですが、「胡散臭い」作品と判断して普段使いにしていました。
裏にはこれ見よがしに「天啓佳器」とありますね。虫喰、砂付高台など天啓赤絵の特徴を備えてありますが、これは後世でも模倣できますので、真作の決定打にはなりませんね。
この作品は南京赤絵の中でも五彩家鶏文盤と称される作品の図 . . . 本文を読む