Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

持続的ライフスタイル

2021-08-10 | 料理
来週の抗原検査の予約をしておいた。バーデンバーデンの劇場上ではやっているのかどうか分からない。直前に連絡があるのかもしれないが何もない場合に備えて出かける前に近所で予約を入れておいた。トリフォノフのリサイタルである。

祝祭劇場のホームページには秋の公演の需要に応えられていないことが書かれていて、四分の一の収容なので数が足りない事と、プログラム冊子の発送が遅れたことで、時差を以って需要が膨らんだとある。

具体的にはトリフォノフなのででまだまだ遠めの席は余っている。流石にベルリナーフィルハーモニカーの二回のコンサートはウェイティングルームが開かれているが、料金も高めの「マゼッパ」コンサートは同じように売れ残っている。

そこで気が付くのは、価格もあるが「マゼッパ」のオペラ公演を購入していた人も必ずしも購入していないということで、如何にオペラ公演というのが通常の音楽会の聴衆層とは異なるところが大きいかというのがよく分かる。

実際には友の会などには先行予約があって、また情報をリサーチしている層にはそれ程遅れは無かった筈だ。個人的にはトリフォノフリサイタルは早めに見つけられた訳だが、パトロン以外では最初に購入したぐらいで、少々遅くとも充分に好みの席が買えた。

ミュンヘンの最終日「トリスタン」楽日は17時始まりだった。既に前日にテストを終えていたので、ゆったりと定宿から出かければよかった。それを見越して前日金曜日にはダルマイヤーでお惣菜を調達しておいた。劇場内のレストランでもトリスタンメニューがあったのだが結構しっかりした肉があって、現実的に三幕長丁場をこなすにはしっかり食事をしておきたかった。トリスタンの牧童が捌いてくれた羊である。

選んだのは羊のラグーでこってり似てあって、そこに野菜の若干中華風の付け合わせを、そして家から持って行ったスペッツレとした。逆にヌードルにソース物が欲しかったのだが、それで完璧だった。惜しむらくは昼食時なのでアルコールを入れる余裕はなかった。19時始まりならばひと眠りできたかもしれない。

初めてそこでお惣菜類を購入したが、アルミの容れ物に入れてくれるので其の侭鍋で温められた。ヌードルも問題は無かったが笊が無かったので水切りは蓋で押さえてやるしかなかった。自宅からサラダ洗い機を容器代わりに持って行くのも良かったかもしれない。二種類購入しただけで12ユーロしていたので結構なディナーであるが、勿論これだけに質と量をそこで食せば25ユーロは優に超える。

またしても安くはないと思いながらこれもまた大満足のお味だった。ご近所にこの程度のお総菜屋さんがあったなら頻繁に買ってしまうだろうと思う。矢張り大都会である。こういうのを来られて温めて出されて、それに合せていい赤ワインを頻繁に出しているようでは幾ら夫婦共稼ぎで稼いでいても家庭の予算は膨らむばかりである。幾らでも消費のしどころがあるのも大都会だ。やはりひっそりと郊外に住むのが持続的で一番良い。



参照:
ビアーガルテンの規則 2021-08-09 | 料理
引力場での音楽表現 2021-08-02 | 音
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