Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

お湯が出たお湯が出た

2021-08-25 | 生活
どうも今晩からお湯が使えそうな様子である。予定では最長金曜日まで待たなければいけなかったので、本格的に止まったのは一日、月曜日は温もりのある窯のお湯が残っていた。その間シャワーを二回浴びて、いとどは生温い水で、もう一度は冷えた水に二リットルのお湯を加えて洗面などもこなした。言えば昔の中世から百年前までの生活に近い。

給湯設備はルートヴィッヒ二世のおじいさんの別荘にもあったのであるところには大分以前からあったと思うが、個人的にはスイスの宿に泊まった時に洗面器が置いてあって、そこにお湯を入れるようになっていたのを知っている。要するに手水という奴である。

そもそも私の育った神戸の家も給湯設備が長く壊れていた。元々は大きな戦前からのボイラーで沸かしていた全館給湯になっていたのだが壊れてからは使っていなかった。だからお湯の蛇口があっても水も何も出なかった。瀬戸内海であるから冬もそれほどは冷たくはならなかったのだが、やはりお湯が回っているだけで室温も変わる。

最近はアルプスの山小屋でもシャワーを浴びれる所は少なく無くなった。上手に使えばそれなりに生活できるのは当然で、今回も洗髪だけは面倒だなと感じていた。しかし、これで心置きなく出来るか。月曜日の早朝に洗髪して以来であるから丸二日で三日には至っていない。気候も乾燥していたので比較的気持ちよく過ごせた。

ベルリンからメールが入っている。木曜日のキリル・ペトレンコのヴァルトビューネデビュー公演もなんと金曜日のシーズンオープニングも売り切れていないということだ。なんでもない、百パーセント入れるような会場にはまともな人は行きたくないのである。

パイロットプロジェクトと称して3D規制で接種、恢復、陰性のどれかの証明書を出さなければ入れないが、どれもこれもが感染からの安全を保障していない。只の確率の相違だけであって、寧ろ確率論的に言えば十分にクラスターが発生する可能性がある。人間の本能的な直感はなにも態々計算しないでもその程度のことは分かるのだ。

そもそも最高額の催し物であり、長い定期会員やスポンサー以外でそこに出かける人にとっては態々マスクをしてというのはとてもエンターティメント気分からは遠い。要するに買わない、売れない。今の時点でそうであるからこのプロジェクトは失敗だとしてもいいだろう。

ヴァルトビューネの中継はない様だが、金曜日は様々な経由で放送や中継がなされる。先ずはそれを楽しみにする。そのプログラムを持って、ザルツブルク、ルツェルン、パリへと回る。

更にコロナのハイリスクにスイスが指定された時の帰国時の規制条件をベルリンの外務省のサイトで調べた。その時点でも活きてくるのは24時間ルールだと分かった。要するにその程度の出入りには入出国登録をする必要が無い。つまり自宅待機などにはあたらないとなっている。これで兎に角国境の手前の宿に二泊すればいいと思う ― アリバイをも補強する。

もう一つのプログラムも含めて楽譜を整えた。プロコフィエフの一番協奏曲もDLしていなかった様だ。今冬にベルリンでトリフノフが演奏したものを音材料と出来る。ツアー第二プログラムに弾く女流がどの程度の腕かは分からないが、先ずは準備となる。「オベロン」の序曲と各々短縮されたプログラムなので、そこまでの量もない。但しメインの曲ともなるスークの曲の楽譜はない。



参照:
プロ中のプロの呟き 2021-08-23 | 女
国境沿いの宿を新たに取る 2021-08-15 | 生活



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