極寒転じて三月の陽気の中小旅行に出かける。二両編成のローカル電車は、地元の住人高校生でこの時期にしては賑わっている。電車は市街地を抜け、暫くすると田園地帯をゴトゴト、まるで北アルプスをトレースするかのように進んでいく。車窓から見えるのは、田んぼを前景とした雄大な北アルプスの姿であった。
と、如何にもな紀行文的な出だしで到着したのは、安曇野にある大糸線の「穂高駅」。
駅を出ると、穂高と言えば荻原碌山(未だに萩だったのか荻だったのか判らなくなるときがある)、の像がお出迎え。
電車で降りるのは今回が初めて。今となっては、NHKの「おひさま」効果もあまりなさそう。あの手のものは一過性だからと、まずは、駅から直ぐの穂高神社に行く。
穂高神社では「ア」と
「ウン」プラス「ウマ」がお出迎え
参拝客は数人というところ。一応、二礼二拍手一礼の正統派なお参りをする(ちょっと照れる)。辺りは静寂が支配しているのだが、先ほどから、その静寂を引き裂くような雄たけびを上げるものがいた。それがこの雄鶏。本人は守り神のつもりなのだろうか。
神社を後にして商店街に。レトロな商店も僅かながら残っている。
そして、おしゃれとは思えないこんな店も
つづく