80年代日本のポップスベスト20などということを
やっていたので、どんなものがあるのかと見てみたの
だが、見事に殆ど知らなかった。
80年代世界のロックであれば、懐かしさとともにい
ろいろ思い出すこともあるし、今聴いても良いと思え
るのも多いのだが、どうして日本のものはそうならな
いのか。
唯一、今聴いてもと思えたのは「井上陽水」。
後は、好きではないが「尾崎豊」とか「オフコース」
くらいか。
ファッションといい、何だか東南アジアのポップスター
という風情で、垢抜けなさばかりが感じられ、音楽性
に関しては全く引き付けるものがなかった。
結局、当時好きではなかったものは、今でも好きでは
ないということのようだ。
それにしても、「チェッカーズ」は笑える。
東南アジア色は強いし、どうしてもパロディーにしか
見えない。
これが、真面目に人気だったんだから。
そういう時代だったんだね。
その後、今度はBSで「ドゥービーブラザーズ」をやっ
ていた。
このグループは、当時、あまり好きではなかったのだ
が、好きではないにしろ、知らず知らずに日本の先ほ
どのものと比較してしまう。
やはり、その音楽的個性の差は大きい。
今聴いても、古臭すぎということはないし、充分聴く
に堪えるものは持っている。
日本のは、視覚的な演出ばかりで、内容が伴わない。
この状況は、多分変わらないだろう。
そんな口直しに、「菊地成孔」(ナルヨシと読む)の
「南米のエリザベス.テーラー」(変なタイトルである
が)というアルバムを聴いているが、ロック系と違って
ジャズ系は、日本にも良いものがいっぱいある。
これも、その一つ。
オーソドックスなジャズではないが、エスニック的、
現代音楽的といろんな要素が入った、相当聴かせるア
ルバムであると思う。
実は、スノッブなM氏に貰ったものだが、いつもは馬
鹿にしてばかりいるが、ジャズに関しては、私の師匠
的人間でもあったのだ。
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