ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

サンタフェ風cafeにて

2013年09月27日 | Weblog

 

高原のサンタフェ風のcafeで休んでいると時、隣に座っていた50代60代のおばさん三人組の話が耳に入ってきた。この手のグループは兎に角にぎやかなので、否応無しにその内容も理解してしまう。話題は文学。これは非常に珍しいのではないか。ひょっとして元文学少女か、と思いながら聞いてると、どうも話の中心は阿部公房らしく、時たま村上春樹の名前も出てくる。いずれにしろこれは更に珍しい。話してるのは、その中の一番年寄りらしいおばさんで、他の二人はもっぱら聞き役だ。

そしてその内、会話の中に山口果林の名前が頻繁に登場し始めた。そういうことか。つまり、最近彼女が出版した、阿部公房との関係を本にしたその内容に興味があっただけなのだった。つまり、芸能人の誰と誰が愛人関係だったというのと同じような興味を抱いていたに過ぎなかったのだ。決して阿部公房の文学に興味があったわけではなく、興味はその人間関係だったのだ。まあ、そうだわなあ、と深く納得した午後の高原のひと時であった。

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