ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

羽化の瞬間

2009年07月09日 | 生き物 自然


夜ベッドに横になると、端の方でなにやら虫がのた打
ち回っていた。
カメムシか何かと思い、じっくり見てみると、なんと
それはヤゴであった(ヤゴ六号となる)。
何故にベッドに(しかも二階)、誰しも思うところだ
が、どうやらパジャマの袖或いは裾にでもひっかかっ
てここまで来てしまったようなのだ。
直前に「滝壺ビオトープ」を覗いた時にくっ付いた、
としか考えられない。
ということは、上陸しているわけだから、いずれにし
ろ羽化態勢に入っているということである。
床に置いて観察すると、暫くはじっとしていたのだが、
急に動き出して(しかも結構な速さ)、垂直なものに
登ろうとし始めた。
ところが、部屋には足に引っかかる適当な部分がなく
、ちょっと登っては直ぐにひっくり返ってしまうの繰
り返しだった。
そこで、手に持って「パーカー」に移動してやった。
安心した「ヤゴ」は、少し上がって直ぐに停止した。
時折、ピクっと体を震わせるという、普段にはない動
きを見せる。
いよいよ未知の世界に突入なのか。
この時点で、時刻は夜中の0時。
本番は大体明け方と聞くので、これからが長いのだろう、
とその時は思った。
0時半、様子を見る。
すると、もう出てるではないか(写真)。
もう少し待ったら、出てくる瞬間が見られたのに。
残念。
後は、羽が乾くのを待って、朝方飛び立つだけだ。

そして朝7時、羽も伸びきり飛べる状態になっていた。
近付くと、気配を察し初飛行。
光の方向、つまり窓に向かうのは本能だね。
直ぐに窓を開け世界の入り口を提供。
飛び立った「オオシオカラトンボ六号」(羽化したの
は今のところこの一種類のみだ)は、取りあえず庭木
に止まった。
その姿を見ていると、なにやらでかいこれまた羽化し
たてのような他のトンボが(羽化したては飛び方が不
安定)、まるで庭から湧いたような勢いで向かってき
た。
「オニヤンマ」である。
確かに、夏になれば成虫は飛んでくるが、ヤゴは「滝
壺ビオトープ」には絶対いない。
止水性ではないし、しかも成虫になるのに五年かかる。
鯉の池では不可能だし、考えられるのは、庭の裏の小
川である。
小川と言っても、幅七八十センチの住宅街に流れる特
別自然豊かなところではない。
過去に、「シオカラトンボ」のようなものが発生した
ことはあるが、他のものは記憶にない。
そこで、その小川を見に行くと、あった、オオシオカ
ラトンボのヤゴの三倍くらいのどでかいヤゴの抜け殻
が。
これが、さっきのオニヤンマのヤゴであることは間違
いない。
まさか、ここから「オニヤンマ」が発生するなんて。

追記;本日「ヤゴ7号」が羽化した。
   またまたオオシオカラトンボ。
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