断捨離の番組は結構好きで見る。多分ビフォーアフターの気持ち良さが理由だと思うが、実は丁度一年前、自分の家が断捨離真っ最中だった。ごみ屋敷ではないが、ちょっと物が多い状態で一気に整理することになったのだ。トータルで、燃やすごみがごみ袋30ほど、分別ごみがごみ袋にして10ほど、衣服が90リットルの袋で6っつほど、これはリサイクルステーション。他に段ボール箱がリサイクルステーションに五回ほど、本も二回程、布団類は三回ごみセンターに。とこんなところで終了した。結局六カ月ほどかかった(少しずつやるので)。部屋数10ある古民家でこれだけというのは決して多くはないと思う。
テレビで見るのはこの何倍もすごい。そして実際にそんな家というのが結構あることを最近実感した。この前隣近所に集金に行く用事があり(地区の仕事)40軒以上回ったのだが、三分の一は物が相当多い家で整理されてなかった。一年前の自分の家がきちんとしてると思えるくらいだ。ものに溢れたごちゃごちゃした家は想像以上に多いのだ。
暇つぶしにグーグルマップを見ていて、そうだ久しぶりにw君の帯広の店でも見てみようかと思った。現地でフレンチの店をやってるのだが、修業時代、こちらの隣の隣のその隣位の市の店にいて良くそこに行っていたので知ってるのだ。その店のシェフとは仲が良かったのでそのつながりがあった。
で、w君の店なのだが、閉店となっていた。コロナで経営状態が良くなかったのかな、と思い、更に検索すると、思いもよらぬ記事が目に飛び込んできた。それはw君の死亡を伝えるものだった。二年前に50歳の若さで亡くなっていたのだ。ええーっという言葉しか出てこなかった。まさかの事実だった。オリンピックの平泳ぎで日本代表一歩手前まで行ったw君、典型的な体育会系だと思ったら結構なシネフィルで、当時話題になっていた「バベットの晩餐会」についてもう一人加えて三人で話してる時、一人が盛んに傑作だと言うので、あれはまあ佳作と言ったところだねとこちらが言うとw君もそうそうと頷いていた。そんな光景がふっと思い浮かんだ。冥福を祈るのみだ。