アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

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ポール・ドゥ・ブラと連動させる…♪

2013-10-14 09:02:07 | Weblog
「アームスのポジシオンと脚のポジシオンにはある程度の法則性みたいなのがあるからさ…」
各派メソッドの本に“こうでなければなりません”と書かれているわけではないんだけど、ある一定の基本の型がある。
それをカッチリ覚えてしまった方が、今後何かと動きやすくなると思うわよ。
というわけで、昨日のメグちゃんはひたすらポール・ドゥ・ブラの練習
まずは基本の1番から4番までのポジシオンを丁寧にチェック。
そのあと音楽に合わせて練習。
「う~ん…、なんか違う…。きちんと動かせてるって感じがしない…
あぁ、それはね、ポジシオンは間違ってないんだけど、アームスをどこで支えるか、が分かってないからだね。
それには…、と彼女のアン・ナヴァンにしたアームスの指先を持って留める。
「はい、ア・ラ・スゴンドに開いてごらん」
「…… あ、動かせない…あれ…どうしよう…
うん、動かせないように私が抑えてるワケだから。
「じゃぁね、腕じゃなくて、肩甲骨の間をグッと広げるつもりで腕を横に引っ張ってごらん」
彼女の指先に伝わってくる力の感じがちょっと変わる。
タイミングを計って指先を留めている手を放すと、すぅっとア・ラ・スゴンドに開いていく。
ぅわわ……っ、背中がぐぁ~っと広がった感じがする」
うん、そうでしょ
それが、背中から腕が伸びているっていうバレエでの考え方と実際のコントロール。
決して、肩関節から先が腕、っていう捉え方はしない。
不意打ちのように彼女のアームスを上から押してみると、しっかりした抵抗が出来るようになっている
「そう、そのアームスでトルソーを支えるのよ」
それじゃぁバットマン・タンジュとアームスを連動させる練習をしましょう。
一番オーソドックスなパターンをマスターしてしまいましょう
右脚前5番アン・ファス、アームスはプレパラシオンでアン・バ→ア・ラ・スゴンド
右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン:左アームスを一旦アン・バに下げてからタンジュと同時にアン・ナヴァンへ→右脚前5番ポジシオン→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド:タンジュと同時に左アームスをア・ラ・スゴンドに開く→右脚後ろ5番ポジシオン:右アームスをアン・バに→ポワン・タンジュ・デリエール:右アームスをアン・ナヴァン・アロンジェに→右脚後ろ5番ポジシオン→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド:同時に右アームスをア・ラ・スゴンドに開く→右脚前5番ポジシオン⇒…………

この繰り返し。
普段の4分の1のゆ~っっくりしたテンポから2分の1のテンポ、レギュラー・テンポと何度も繰り返して練習。もちろん右が終わったら左側も。
「う~ん、アタマで考えなくてもこんな風にアームスが動くようになればいいのかぁ」
そうです
はい、じゃ、もう一度基本のア・ラ・スゴンドのポジシオンにしてごらん。
さっきの感覚を思い出すように彼女はアームスの位置を微妙に変えてポジシオンを探す。
「あ、今胸も腕の方に引っ張られる感じがしました
はい、それが正解です
アームスは背中の筋肉(=僧帽筋)と大胸筋とで支える。
おぉっ、メグちゃん、この短い時間の間に腕にメリハリが出来てきたじゃないのぉ
薄っすらと上腕三頭筋の存在が窺える。
あら、上腕二頭筋もちょっとはっきりしてきた。
それにしても、およそ1時間みっちりポール・ドゥ・ブラの練習をしたからね、今頃は腕が筋肉痛になってるかも知れないねぇ
コメント (2)
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