1番ポジシオンからのスロー・タンジュの4セット目。
1
ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→2
4番ドゥミ・プリエ→3
ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→4
1番ポジシオン→5
ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→6
2番ドゥミ・プリエ→7
ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→8
1番ポジシオン⇒…
…
…
…
あぁたぁぁ…、メグちゃん、4番ドゥミ・プリエでお尻を突き出しちゃってるよ
それにプリエと同時に胸が落ちる。
「…う~ん…
」
ほんっとに微妙なことだから、なかなか実感できないんだわねぇ。
キッズやジュニアの場合はレッスンを始めた当初から
“お胸に大きなメダルをのっけて、そのメダルにいつも、ずっと、キレイなライトを当ててもらえるようにしていましょう
お胸が下向きになるとライトが少ししか当たらなくなっちゃうわよぉ”
と繰り返し注意するので、知らず知らずのうちに背筋が緩まなくなる。
…んだけど、大人になってからバレエを始めた場合はねぇ…、身体の感覚で理解してもらったほうが手っ取り早いのよね。
さて、手ぬぐいみたいなものはないかなぁ…。
あら、だれもハンドタオルを持ってきてないのね…。
何かないかなぁ、とスタジオ内を見回すと…。
電源コードがありました
二つ折りにしたコードをメグちゃんの背中から前に回し、両端を持って前方斜め上に向かって引っ張り上げる。
「…あ゛…
」
ね、そういう感覚なのよ、胸を落とさないっていうのは。
ほれ、引っ張ってあげるからプリエしてみな。
ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→4番ドゥミ・プリエ
「

」
分かったでしょ
「すぐに出来るかどうかは別にして、今までとは違うんだってことは分かる、胸が落ちないっていう感覚は分かる」
よし。それが分かればちゃんとコントロール出来るようになる
ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール。
オン・テンポで4回ロン・ドゥ→4分の1テンポでドゥミ・プリエをしながらロン・ドゥ→…………
んぁ?メグちゃん、プリエした途端に動作脚側の骨盤が下がってるよ
その原因はぁ…。
ポワン・タンジュするときに爪先ではなく骨盤を先に動かしちゃってるんだね。
それとプリエする軸脚のほうもなんとかバランスを維持しようとして骨盤を逃がしちゃってるんだ。
つまりは、お腹と内腿の筋力不足ということですな。
「…う゛~ん…
」
センター・レッスンのバットマン・タンジュ。
先週と同じアンシェヌマンでね
お、ヤエさん、随分トルソーが仰け反らなくなったじゃない、その調子、その調子
「…ん~…う~…
」
ん?なに?どうした?
「腰がいちいちブレるのが気になって気になって…」
うん、そうね。
そうやって気にすることが出来るところはきちんと修正していけるから大丈夫よ
続いて《アンチエイジング・レッスン》。
残念ながらカヨさんはお休みです。
「お、んじゃマン・トゥー・マン?」
そうです、がっつり引っ張ったり伸ばしたりして差し上げましょうかね
いつもと同じ順番で腰回りのストレッチまで進めたところでメニューをひとつプラス。
左脚を伸ばしたまま右脚の膝を曲げて、左膝の内側に右の爪先をつけます→息を吐きながらゆっくり左に倒していきましょう
1→2→3→4→…とカウントをとる。
「先生は右膝が床に付くワケ?」
はい、付きますね
「うぅ~、付かない
」
大丈夫、そのうち付くようになりますよ、人間の構造は同じですから。
正座して上体を倒し、両腕でトルソーを引き上げるエクササイズ。
ゆっくりトルソーを引き上げていき…。
おぉぉ、ミスターМの両腕が耳よりも後ろの位置にぐぅぅぅっと上がった。
すごぉい、肩が柔らかくなりましたよねぇ
「あとはこのお腹だなぁ、力を抜くと…
」
それはもう、腹筋で支えるしかないですね。
鳩尾のところの肋骨よりも前にお腹が出ないように気を付ける。
肋骨が持ち上がって鳩尾が広がるとお腹に力を入れにくくなるので、肋骨をさげて鳩尾を狭くする。
背中からお臍を引っ張られているようなイメージでお腹をひっこめる。
「…
ずっとこうしているワケ…
」
まぁ、そうですね。
でも初めのうちはちょっとずつでいいです、短い時間で何回も繰り返して慣らしていくと、長時間でも平気になりますからね。
まずは電車で移動するときに、必ず一駅の間だけはお腹をひっこめる、ってのを1週間やってみて下さいな。
2駅、3駅というようにちょっとずつ距離を延ばしていけばいいんです。
「おぅ、それなら出来る。朝の通勤のときに1駅」
そうそう。そうするといつか気が付いたらいつもお腹は板状に、ってことになります
最後にバランス力強化のための重心移動のエクササイズ。
「まぁだグラグラするよなぁ
」
それはねぇ、日常生活の中にない動きだからまだ慣れてないのと、体幹のバランス力が弱いからですね。
これもエクササイズを続けているうちにグラグラしなくなりますよ。
「1年ぐらいで出来るようになるかなぁ」
いえいえ、そんなにはかかりません。
「なんか最近は1週休むと身体の調子が悪いような気がする」
そうですね。身体をきちんと動かして血流を良くしたり代謝を上げたりすることが快適だって、身体がしっかり覚えたからでしょう。
そんなわけで九州に出張していてもレッスンに間に合うように帰京したミスターМです

1












あぁたぁぁ…、メグちゃん、4番ドゥミ・プリエでお尻を突き出しちゃってるよ

それにプリエと同時に胸が落ちる。
「…う~ん…

ほんっとに微妙なことだから、なかなか実感できないんだわねぇ。
キッズやジュニアの場合はレッスンを始めた当初から
“お胸に大きなメダルをのっけて、そのメダルにいつも、ずっと、キレイなライトを当ててもらえるようにしていましょう

と繰り返し注意するので、知らず知らずのうちに背筋が緩まなくなる。
…んだけど、大人になってからバレエを始めた場合はねぇ…、身体の感覚で理解してもらったほうが手っ取り早いのよね。
さて、手ぬぐいみたいなものはないかなぁ…。
あら、だれもハンドタオルを持ってきてないのね…。
何かないかなぁ、とスタジオ内を見回すと…。


二つ折りにしたコードをメグちゃんの背中から前に回し、両端を持って前方斜め上に向かって引っ張り上げる。
「…あ゛…

ね、そういう感覚なのよ、胸を落とさないっていうのは。
ほれ、引っ張ってあげるからプリエしてみな。
ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→4番ドゥミ・プリエ

「



分かったでしょ

「すぐに出来るかどうかは別にして、今までとは違うんだってことは分かる、胸が落ちないっていう感覚は分かる」
よし。それが分かればちゃんとコントロール出来るようになる

ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール。
オン・テンポで4回ロン・ドゥ→4分の1テンポでドゥミ・プリエをしながらロン・ドゥ→…………
んぁ?メグちゃん、プリエした途端に動作脚側の骨盤が下がってるよ

その原因はぁ…。
ポワン・タンジュするときに爪先ではなく骨盤を先に動かしちゃってるんだね。
それとプリエする軸脚のほうもなんとかバランスを維持しようとして骨盤を逃がしちゃってるんだ。
つまりは、お腹と内腿の筋力不足ということですな。
「…う゛~ん…

センター・レッスンのバットマン・タンジュ。
先週と同じアンシェヌマンでね

お、ヤエさん、随分トルソーが仰け反らなくなったじゃない、その調子、その調子

「…ん~…う~…

ん?なに?どうした?
「腰がいちいちブレるのが気になって気になって…」
うん、そうね。
そうやって気にすることが出来るところはきちんと修正していけるから大丈夫よ

続いて《アンチエイジング・レッスン》。
残念ながらカヨさんはお休みです。
「お、んじゃマン・トゥー・マン?」
そうです、がっつり引っ張ったり伸ばしたりして差し上げましょうかね

いつもと同じ順番で腰回りのストレッチまで進めたところでメニューをひとつプラス。
左脚を伸ばしたまま右脚の膝を曲げて、左膝の内側に右の爪先をつけます→息を吐きながらゆっくり左に倒していきましょう
1→2→3→4→…とカウントをとる。
「先生は右膝が床に付くワケ?」
はい、付きますね

「うぅ~、付かない

大丈夫、そのうち付くようになりますよ、人間の構造は同じですから。
正座して上体を倒し、両腕でトルソーを引き上げるエクササイズ。
ゆっくりトルソーを引き上げていき…。
おぉぉ、ミスターМの両腕が耳よりも後ろの位置にぐぅぅぅっと上がった。
すごぉい、肩が柔らかくなりましたよねぇ

「あとはこのお腹だなぁ、力を抜くと…

それはもう、腹筋で支えるしかないですね。



「…


まぁ、そうですね。
でも初めのうちはちょっとずつでいいです、短い時間で何回も繰り返して慣らしていくと、長時間でも平気になりますからね。
まずは電車で移動するときに、必ず一駅の間だけはお腹をひっこめる、ってのを1週間やってみて下さいな。
2駅、3駅というようにちょっとずつ距離を延ばしていけばいいんです。
「おぅ、それなら出来る。朝の通勤のときに1駅」
そうそう。そうするといつか気が付いたらいつもお腹は板状に、ってことになります

最後にバランス力強化のための重心移動のエクササイズ。
「まぁだグラグラするよなぁ

それはねぇ、日常生活の中にない動きだからまだ慣れてないのと、体幹のバランス力が弱いからですね。
これもエクササイズを続けているうちにグラグラしなくなりますよ。
「1年ぐらいで出来るようになるかなぁ」
いえいえ、そんなにはかかりません。
「なんか最近は1週休むと身体の調子が悪いような気がする」
そうですね。身体をきちんと動かして血流を良くしたり代謝を上げたりすることが快適だって、身体がしっかり覚えたからでしょう。
そんなわけで九州に出張していてもレッスンに間に合うように帰京したミスターМです


