アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

縮めない、傾げない…♪

2014-12-15 11:40:42 | Weblog
「ポール・ドゥ・ブラもしっかり身につけたい
メグちゃん
うん、大事なことだ。
まずは基本の《基》をきちんとおさらいしてみよう。
アン・バからアン・ナヴァンへ、そしてア・ラ・スゴンドに開く。
ア・ラ・スゴンドのアームスをアロンジェに反して、アン・バに向かって下げていく。
おりょ…っ
そこだ、修正が必要だね。
アロンジェに反したら、そこからは手首の内側を先に引き下げていきます。手首よりも指先のほうが高くなります。
肩から手首の内側までがほぼ一直線になる位置まできたら肘を引き上げ、その反動で手先が中にはいります。
片方ずつ、ゆっくり練習してみよう。
まず右腕から。
ア・ラ・スゴンドをアロンジェに反して→手首の内側から下げて→指先の方が上→肩の下に手首の内側→肘の内側の窪みを外に向かって押されるように緩く肘を上げる→肘の動きに連動して手首も外に向かって緩~く押し出すように→その反動で指先が中に→アン・バの緩やかなラインに戻る
どうかな?
「う~ん…
肩・肘・手首のそれぞれの関節の動きが緩やかに連動すると自然な動きになるのよ。
「う~ん…
メグちゃんはもともと、“キコキコキコ…”とぎごちないポール・ドゥ・ブラをするタイプではないので、目立つほどの欠点はないんだけどね。
ただ“ほんのちょっとのところ”が気になるんだろうなぁ。
分かる、その気分、その感覚、よく分かる。
じゃ、基本のポール・ドゥ・ブラ、1番から4番までを練習しよう。
右脚前5番クロワゼから
アン・バ→アン・ナヴァン→ア・ラ・スゴンド→アン・バ
ん、これは
アン・バ→アン・ナヴァン→右アン・オー、左ア・ラ・スゴンド→左アン・オー、右ア・ラ・スゴンド→アン・ナヴァン→右アン・オー、左ア・ラ・スゴンド
おっとぉ、アームスにはほぼ問題はないけど、首から上=頭部のコントロールに修正が必要だね。
右アン・オーの方を見上げるように首に角度をつけるんだけどさ、左の首筋を縮めて首を傾げちゃぁダメよ。アゴが上がらないように気を付けて。
メグちゃんの頭に手を添えて、ちょいと角度を変えてあげる。
「ぬぇ…っ
アン・バ→左下を覗きこむアン・オー→右上を見上げるアン・オー→ア・ラ・スゴンド→アン・バ
あ、ちょいと修正しよう。
下を覗きこむときには、お顔の反面しか見えないのは アゴを引き過ぎないようにね。両方の首筋を差し伸ばす感じよ。
上を見上げるときには、どちらかの首筋を縮めて傾げるんじゃなくて、“捩じりあげる”感じに。
再び彼女の頭に手を添えて角度を調節してあげる。
「むぇぇ…
アン・バ→アン・ナヴァン→左アン・オーのエポールマン、右はデリエールのアロンジェ→ア・ラ・スゴンドを通過して4番アラベスクのアームス→アン・ナヴァン→左アン・オーのエポールマン、右はデリエールのアロンジェ→ア・ラ・スゴンド→アン・バ
うん、これはあんまり問題はないね。
アン・オーのエポールマンに上げた側の肩がちょいと下がるからそこだけ気を付けて。
「ポール・ドゥ・ブラはね、理屈をきちんと理解して、何度も何度も練習していれば自然な動きが出来るようになるわよ。そのためには悪い癖をつけないように気をつけないとね
次のアンチエイジング・レッスンのためにスタンバイしていたカヨさん
「お疲れ様ぁ、タイヘンだねぇ」
そうなのよ、ポール・ドゥ・ブラは本当に難しいの。
自然で美しいポール・ドゥ・ブラって高難度のパに匹敵するくらい難しい。
だから大事にしましょうね
コメント
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