土曜日の夜、一通のメールが届いた。
『お久しぶりです、急ですが明日のクラスに行ってもいいですか?』
まぁぁぁ、なぁんて久しぶりな
それは、かつて私の作品を踊ってくれていたカナエからのメールだった。
今は仕事の都合やら何やらで彼女の自宅近くの教室でレッスンを続けている。
で、昨日。
バー・レッスンの1番からのバットマン・タンジュが終わったときスタジオの玄関が開いた。
「こんにちはぁぁぁ」
おぉぉ、いらっしゃい、待ってたよぉん。
バットマン・デガージェから一緒に。
そしてセンター・レッスン。
まずはバットマン・タンジュの練習。
順番を説明しながら見本を見せる。
「ア・ラ・スゴンドのタンジュは5番から1番に変わるところでリズムが変わるから気を付けてね」
では音楽に合わせてどうぞ
… … … … … … … …
あぅ~、メグちゃん、ア・ラ・スゴンドから1番に引きつけた、その後が遅れてるよぉ。
外アクセントでのタンジュから中アクセントのタンジュに切り替わって、1カウントに2回タンジュが入る。
4分音符1個でタンジュしたあとに8分音符1個で1つのタンジュが2回。
わかったぁ
はい、もう一度、どうぞ
… … … … … … … …
「あぅ~~…」
ア・ラ・スゴンドにタンジュする脚のほうに重心が引っ張られてズレていると1番に引き戻す力が上手く働かなくなります。軸がブレないように気を付けましょう。
力で1番に引き戻すというよりも、動きのイメージとしては“中心軸を吊り上げることで足先を引き寄せる”という感じです。
それ、もう一度
… … … … … … … …
はい、結構です
エシャッペのアンシェヌマン、グリッサード&アッサンブレのアンシェヌマン、最後にシンプルなグラン・アレグロ。
右にパ・ドゥ・ブーレ→グリッサード→アッサンブレ→左にパ・ドゥ・ブーレ→グリッサード→アッサンブレ→右にパ・ドゥ・ブーレ→グリッサード→アッサンブレ→右ピケ-アラベスク→シャセ→トンベ→アッサンブレ・ドゥヴァン→右ピケ-アラベスク→シャセ→トンベ→アッサンブレ・ドゥヴァン→パ・ドゥ・ブーレ→4番プレパラシオン→トゥール・アン・ドゥオール→4番プレパラシオン→トゥール・アン・ドゥオール→4番プレパラシオン→トゥール・アン・ドゥオール
まずは音楽を聞きながら順番の確認をしてみて。
大丈夫かな?
では一人ずつ、音楽に合わせてどうぞ
… … … … … … … …
わわわ…、メグちゃん、左の足首が…
カナエぇ…、プレパラシオンで上体が上がりすぎ…。
そこでトルソーが狂わなければ、3回転出来る軸を持ってるのに…、もったいないよぉぉぉ…
その癖は昔と変わらないなぁ。
「う゛~、今の先生にも注意されるんだけど…、力を抜きなさいっていわれるんだけどぉ…」
う~、そうねぇ…。
“力を抜かなくちゃ”と考えると、気にしすぎて力が入る。
だから“力を抜かないと”と考えなきゃいいんじゃない
「…?…」
力を抜こうとしないでね、浅~いコントラクションしてみな
「…?……こう?……あ…」
ね 上がってた上体が正しい位置におりたでしょ
そのままトゥール・アン・ドゥオール回ってみな。
「……」
ほぉら、3回転できたじゃない
「わわわわわぁぁ、今日来てよかったぁぁぁ」
はい、最後にシャンジュマン・ドゥ・ピエとルティレ-ルルヴェのアンシェヌマン。
… … … … … … … …
シャンジュマンを跳んでいるカナエの足首がキレイに伸びている。
無理やりに不自然な力で抑えつけているのではなく、自然なバランスですっきり美しく伸びている。
あぁ、いい先生について、質のいいレッスンを続けているんだな、ということがよく分かる。
自分の手元を離れてもきちんとレッスンを続けている生徒との久しぶりのレッスンは、本当に幸せな時間だ。
カナエ、また来てね~
『お久しぶりです、急ですが明日のクラスに行ってもいいですか?』
まぁぁぁ、なぁんて久しぶりな
それは、かつて私の作品を踊ってくれていたカナエからのメールだった。
今は仕事の都合やら何やらで彼女の自宅近くの教室でレッスンを続けている。
で、昨日。
バー・レッスンの1番からのバットマン・タンジュが終わったときスタジオの玄関が開いた。
「こんにちはぁぁぁ」
おぉぉ、いらっしゃい、待ってたよぉん。
バットマン・デガージェから一緒に。
そしてセンター・レッスン。
まずはバットマン・タンジュの練習。
順番を説明しながら見本を見せる。
「ア・ラ・スゴンドのタンジュは5番から1番に変わるところでリズムが変わるから気を付けてね」
では音楽に合わせてどうぞ
… … … … … … … …
あぅ~、メグちゃん、ア・ラ・スゴンドから1番に引きつけた、その後が遅れてるよぉ。
外アクセントでのタンジュから中アクセントのタンジュに切り替わって、1カウントに2回タンジュが入る。
4分音符1個でタンジュしたあとに8分音符1個で1つのタンジュが2回。
わかったぁ
はい、もう一度、どうぞ
… … … … … … … …
「あぅ~~…」
ア・ラ・スゴンドにタンジュする脚のほうに重心が引っ張られてズレていると1番に引き戻す力が上手く働かなくなります。軸がブレないように気を付けましょう。
力で1番に引き戻すというよりも、動きのイメージとしては“中心軸を吊り上げることで足先を引き寄せる”という感じです。
それ、もう一度
… … … … … … … …
はい、結構です
エシャッペのアンシェヌマン、グリッサード&アッサンブレのアンシェヌマン、最後にシンプルなグラン・アレグロ。
右にパ・ドゥ・ブーレ→グリッサード→アッサンブレ→左にパ・ドゥ・ブーレ→グリッサード→アッサンブレ→右にパ・ドゥ・ブーレ→グリッサード→アッサンブレ→右ピケ-アラベスク→シャセ→トンベ→アッサンブレ・ドゥヴァン→右ピケ-アラベスク→シャセ→トンベ→アッサンブレ・ドゥヴァン→パ・ドゥ・ブーレ→4番プレパラシオン→トゥール・アン・ドゥオール→4番プレパラシオン→トゥール・アン・ドゥオール→4番プレパラシオン→トゥール・アン・ドゥオール
まずは音楽を聞きながら順番の確認をしてみて。
大丈夫かな?
では一人ずつ、音楽に合わせてどうぞ
… … … … … … … …
わわわ…、メグちゃん、左の足首が…
カナエぇ…、プレパラシオンで上体が上がりすぎ…。
そこでトルソーが狂わなければ、3回転出来る軸を持ってるのに…、もったいないよぉぉぉ…
その癖は昔と変わらないなぁ。
「う゛~、今の先生にも注意されるんだけど…、力を抜きなさいっていわれるんだけどぉ…」
う~、そうねぇ…。
“力を抜かなくちゃ”と考えると、気にしすぎて力が入る。
だから“力を抜かないと”と考えなきゃいいんじゃない
「…?…」
力を抜こうとしないでね、浅~いコントラクションしてみな
「…?……こう?……あ…」
ね 上がってた上体が正しい位置におりたでしょ
そのままトゥール・アン・ドゥオール回ってみな。
「……」
ほぉら、3回転できたじゃない
「わわわわわぁぁ、今日来てよかったぁぁぁ」
はい、最後にシャンジュマン・ドゥ・ピエとルティレ-ルルヴェのアンシェヌマン。
… … … … … … … …
シャンジュマンを跳んでいるカナエの足首がキレイに伸びている。
無理やりに不自然な力で抑えつけているのではなく、自然なバランスですっきり美しく伸びている。
あぁ、いい先生について、質のいいレッスンを続けているんだな、ということがよく分かる。
自分の手元を離れてもきちんとレッスンを続けている生徒との久しぶりのレッスンは、本当に幸せな時間だ。
カナエ、また来てね~