『題名のない音楽会』収録観覧に行って来ました、今回が2度目です。
第一部のゲストはピアニストの辻井伸行さん
曲目はベートーヴェンのピアノ・コンチェルト5番≪皇帝≫
私たちの席はかなり後列の下手の端から3つ目と4つ目だったのですが、なんともラッキーな位置でした。
ピアノに向かう辻井さんの手元が見える位置だったんです
演奏の合間の五島龍さんとのトークも楽しかったですよ。
ベート―ヴェンの音楽はなぜ斬新なのか。
ベートーヴェンの音楽の何が革新的なのか。
そして≪皇帝≫第3楽章の聞き所を辻井さんが解説して下さるのですが、分かりやすくて期待感が高まりました。
勇壮なカデンツァには心が躍り、繊細この上ない高音のトレモロには全身が耳になる。
オケ・パートのところでも、演奏しない辻井さんの手は腿の上でめまぐるしく動いている。
辻井さん自身がオケの音のひとつであるかのような、その身体の揺らぎ。
オケの音の中に入った瞬間にすべての音を引き付けるピアノの響き。
フレージングに合わせて自分の身体が揺れていることに気付いたが、止まらない。
会場にいる人間の呼吸や鼓動や情動を司っているのはピアノであり音楽だと感じた。
本当に本当に素晴らしいものを聞いた、としか言えない。
それ以外になにか感想を言おうとすれば、それは理屈とコジツケにしかならない、そんな気がする。
そしてアンコール曲はベートーヴェンの≪ピアノソナタ8番悲愴 第2楽章≫。
労わるような、なだめるような、包み込むような、慈愛に満ちたピアノの音。
心が解けていく、そう感じた。
第二部のゲストはヴァイオリニストのマキシム・ヴェンゲーロフ氏
一曲目は五島龍さんとの共演。
テンポの速い弾むようなメロディー、龍さんのピチカートが音の流れにアクセントを添える。
二曲目はラヴェル作曲の≪ツィガーヌ≫。
指揮者でもあるヴェンゲーロフ氏が弾き振りをする。
こぉぉれは……
たった4本の弦しかないちいさなヴァイオリンという楽器の音の豊かなこと
音の高低、強弱だけではない、澄んだ音、かすれた音、曇った音、重い音、軽い音、柔らかい音、固い音…、その音の多様さは数えきれない。
真っ直ぐにズン
と突き抜けてくる音もあれば、ふんわりと広がる音もある。
ヴァイオリン、なんて凄い楽器なんだろうと、ちょっと震えた。
最後はショスタコーヴィッチ作曲の≪祝典序曲≫。
「センセイ、ほら…、あそこ…」
メグちゃんが指差す方をみると…。
舞台横の上手二階席に、ファンファーレ隊のように金管の演奏者たちが並んでいる
これこそオーケストラの音楽。
金管の音が更なる華やかさを添える、晴れやかな高揚感とともに曲は終わる。
う~~~ん…
ピアノの名手とヴァイオリンの名手の演奏を一度に聞けるとは、なんという贅沢
一足早く豪華なクリスマス・プレゼントを頂いたようなものです
幸せな幸せなひと時でした。
第一部のゲストはピアニストの辻井伸行さん
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曲目はベートーヴェンのピアノ・コンチェルト5番≪皇帝≫
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私たちの席はかなり後列の下手の端から3つ目と4つ目だったのですが、なんともラッキーな位置でした。
ピアノに向かう辻井さんの手元が見える位置だったんです
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演奏の合間の五島龍さんとのトークも楽しかったですよ。
ベート―ヴェンの音楽はなぜ斬新なのか。
ベートーヴェンの音楽の何が革新的なのか。
そして≪皇帝≫第3楽章の聞き所を辻井さんが解説して下さるのですが、分かりやすくて期待感が高まりました。
勇壮なカデンツァには心が躍り、繊細この上ない高音のトレモロには全身が耳になる。
オケ・パートのところでも、演奏しない辻井さんの手は腿の上でめまぐるしく動いている。
辻井さん自身がオケの音のひとつであるかのような、その身体の揺らぎ。
オケの音の中に入った瞬間にすべての音を引き付けるピアノの響き。
フレージングに合わせて自分の身体が揺れていることに気付いたが、止まらない。
会場にいる人間の呼吸や鼓動や情動を司っているのはピアノであり音楽だと感じた。
本当に本当に素晴らしいものを聞いた、としか言えない。
それ以外になにか感想を言おうとすれば、それは理屈とコジツケにしかならない、そんな気がする。
そしてアンコール曲はベートーヴェンの≪ピアノソナタ8番悲愴 第2楽章≫。
労わるような、なだめるような、包み込むような、慈愛に満ちたピアノの音。
心が解けていく、そう感じた。
第二部のゲストはヴァイオリニストのマキシム・ヴェンゲーロフ氏
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一曲目は五島龍さんとの共演。
テンポの速い弾むようなメロディー、龍さんのピチカートが音の流れにアクセントを添える。
二曲目はラヴェル作曲の≪ツィガーヌ≫。
指揮者でもあるヴェンゲーロフ氏が弾き振りをする。
こぉぉれは……
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たった4本の弦しかないちいさなヴァイオリンという楽器の音の豊かなこと
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音の高低、強弱だけではない、澄んだ音、かすれた音、曇った音、重い音、軽い音、柔らかい音、固い音…、その音の多様さは数えきれない。
真っ直ぐにズン
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ヴァイオリン、なんて凄い楽器なんだろうと、ちょっと震えた。
最後はショスタコーヴィッチ作曲の≪祝典序曲≫。
「センセイ、ほら…、あそこ…」
メグちゃんが指差す方をみると…。
舞台横の上手二階席に、ファンファーレ隊のように金管の演奏者たちが並んでいる
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これこそオーケストラの音楽。
金管の音が更なる華やかさを添える、晴れやかな高揚感とともに曲は終わる。
う~~~ん…
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ピアノの名手とヴァイオリンの名手の演奏を一度に聞けるとは、なんという贅沢
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一足早く豪華なクリスマス・プレゼントを頂いたようなものです
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幸せな幸せなひと時でした。