アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

大事なアームス…♪

2018-01-25 09:54:08 | Weblog
わぉ…、サトコさん、新年初ね
「またよろしくお願いしまぁす…、カラダ動くかなぁぁ…
大丈夫だよん。
では、バー・レッスンから。
ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールの最後の部分。
ルティレでアームスをアン・オーにしてバランスをとったあと、ルティレからアティチュード・ドゥヴァンにしてバランスをとる。

ん~、サトコさん、アン・オーのアームスがただ上げてるだけ、なんだよね…。
修正しよう。
肩から先の腕を上げる、と考えるんじゃなくてね。
「肩甲骨の下あたりから、肩甲骨ごとアームスだと考えて引き上げる…、首と肩の力をぬく…、肘を曲げすぎない…、上へ上へとアームスが吊り上げられていくイメージで…」
彼女の背中や肩を触りながら少しずつ調節してあげる。
はい、いいわよ。
アティチュード・ドゥヴァンでアン・オーにしてみて…。
どぉ…?
脚を吊り上げるのが楽なはずよ
「…あぁぁ…、そうかぁ…こうかぁぁ……、うぅ…っ、脚がプルプルする…
プルプルするのは1ヶ月ぶりだから
ヤスコちゃんユリさんもちょっとずつ修正してあげる。
うん、いいわよ、キレイですよぉ
あのね、アームスってほんとうに大事なのよ
ただ、そのポジシオンに置いておけばいいってワケじゃなくてね。
たとえばア・ラ・スゴンド。
横に広げた両腕を建造物の梁だとイメージしてごらんなさい。
その梁で下の構造物を吊り上げているのよ。
つまり両腕でトルソーから下の身体を吊り上げてるってわけ。
肩甲骨を背骨から遠ざけるように開いて、背中の筋肉を使って支える。
どのポジシオンでもそれは変わらないのよ。
そしてね、アームスをきちんと使うことで空間のイメージも変わる。
じゃぁね、左脚ポワン・タンジュ・デリエールのエファッセに立ってみて。
アームスはチェケッティの3番、ア・ドゥ・ブラに。
いい?
ちょっと見ててね。
単純に両腕をア・ドゥ・ブラっぽく上げただけのポゼは、こんな風。
きちんとコントロールしたア・ドゥ・ブラのポゼは、こう。
「どう?見た目の大きさや広さが変わるでしょ
「……っわぁぁぁ……
はい、やってみましょう
ユリさん、低い方のアームスの上にお胸を乗っけて、その延長の遠~くに視線を送るように…
あぁ、サトコさん、アゴを上げない…、アームスの上にお胸を…。
「…ぅきゃきゃ…、アゴでやっちゃう~…
高い方のアームスの方にアゴを上げて首を捩じると、客席からお顔が見えなくなるわよ。
低いほうのアームスの延長上に…。
「ポゼの大きさが全然違う…」
でしょ
そうやってきちんとアームスを使って引きあがっていれば、スン とドゥミ・ポワントに上がれるハズよ。



そうです、そうです、いいわよぉ
アームスは、ただ上げておくだけ、ヒラヒラクネクネさせるだけのものではありません。
大事なコントローラーだってことですよ
コメント
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