「こんにちはぁ~ 」
おぉ、今日も好い笑顔だねぇ
ちょこっとお喋りをして、音量チェック、さぁレッスンスタート。
グラン・プリエをして1番からのスロータンジュ、そして5番からのタンジュ。
5番→ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→5番→ドゥヴァン→5番→ドゥヴァン→フレックス→ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→5番⇒…………
アン・クロワで1セットね、どうぞ
… … … … … … … …
おぉ、いいねぇ…、フレックスのときに脚が浮き上がらない
「なんのこと…?」
「うん、大人になってからバレエを始めた人の中にはね、ポワン・タンジュからフレックスすると脚が上がっちゃって、足首を伸ばした時に爪先が床につかないって人が結構いるのよ。リナの場合はフレックスして伸ばしたら元のポワン・タンジュに当たり前に戻ってるからさ…、フレックスするときに腿が動かないから、よしよしと思ってさ」
「へぇぇぇ…、小さいときからフレックスで動かすのは足首だけですよって、脚全体を動かしちゃいけませんよってずぅ~っと言われてきたから、なんでフレックスすると脚が上がっちゃうのか分からない…」
だよね
ちょっと長めのブランクはあったけど、幼いころから身につけた基本の《基》は失われていない
きちんとバー・レッスンをして、続いてセンター・レッスン。
バットマン・タンジュのアンシェヌマン。
右脚前5番クロワゼ→ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→5番→ドゥヴァン→5番→ドゥヴァン→5番ドゥミ・プリエ→ルルヴェ→5番→左脚ポワン・タンジュ・デリエール→5番→デリエール→5番→デリエール→5番ドゥミ・プリエ→ルルヴェ→5番→右脚エカルテ・ドゥヴァン→5番→エカルテ→5番→エカルテ→5番→エカルテ→5番ドゥミ・プリエ→4番クロワゼ・エシャッペ→右前5番→右脚ルティレ‐ルルヴェ→右後ろ5番クロワゼ・ドゥミ・プリエ→左前4番クロワゼ・エシャッペ→左前5番ドゥミ・プリエ→ルルヴェ→左前5番クロワゼ⇒…………
ポワン・タンジュ×3回のあとのルルヴェはクロワゼの高い3番のアームス
エカルテ・ドゥヴァンのときはエファセの高い3番
順番は大丈夫ね、ではどうぞ
… … … … … … … …
うん、脚の動きとトルソーのコントロールは だけど、エポールマンを忘れてるじゃん
クロワゼの高い3番のときは、舞台奥に近い方のアームスがアン・オーで顔はア・ラ・スゴンドのアームスの方に向けて少し後ろに傾ける
エカルテ・ドゥヴァンのアームスはエファセの高い3番に近くて、客席に近い方のアームスがアン・オーで、そのアームスの内側から掌の方を見上げる
もう一つ、エカルテ・デリエールのアームスがあって、
「左脚をエカルテ・デリエールにポワン・タンジュしてごらん……、で、左アームスがアン・オーで右がア・ラ・スゴンドだけど、今度はア・ラ・スゴンドのアームスの指先を通して遠ぉ~くに視線を下げる、トルソーのポジシオンもちょっと変化するからね」
「…あ、わかった…わかりました」
もう一度どうぞ
… … … … … … … …
はい、いいですよ、高くて強くていいルルヴェだわ
前回練習したポワン・タンジュ‐プリエからルティレに引き上げるシンプルなアンシェヌマンを練習したり、ルティレ‐ルルヴェの練習をしたり、ポール・ドゥ・ブラでレッスン終了~
グラン・ジャンプを跳ぶわけにはいかないけど、グラン・アレグロをやるスペースはないけど、小さなスペースをどう使うかって考えながらレッスンするのも楽しい、また来週ね