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長唄と清元と常磐津の違いは…♪

2021-10-03 09:33:31 | Weblog
一昨日のNHK Eテレ『にっぽんの芸能』は、明治維新以後の日本の演劇について取り上げていました。
江戸時代の演劇と維新以後の演劇では何が違うのか、どう変化したのか。
当時を代表する二大作家、河竹黙阿弥坪内逍遥の交流という視点からも、時代の激動とともにあった演劇を振り返っていましたが。
河竹黙阿弥のことは多少は知っています、“三人吉三”とか“白浪五人男”とか“河内山”とか、歌舞伎でいろいろと観ています。
七五調の名台詞が耳に心地いいんですよね
でも坪内逍遥については『小説神髄』を著した文学者(?)として中学か高校の歴史で習ったっきり、『小説神髄』を読んだことすらありません
黙阿弥はその人生の3分の2を江戸時代、残りの3分の1は明治時代を生きた人。
かたや逍遥は江戸時代の最末期に生まれ明治・大正を経て昭和初期まで生きた人。
旧時代の文化の担い手であった人物と新時代の風を受けつつ育った人物、相容れないような気がしますが、黙阿弥の最もよき理解者であったのが若き逍遥なんですって。
そういう理解者がいたからこそ、新時代の風の元でも芝居を生み出せたんだろうなって思いました。
…というこみいった話はさておき、番組の終盤は長唄の新曲『浦島』でした。
なんと表現すればいいかな、一言で言えば心地良い、なんですけどね。
石造建築で反響も残響も十分なオペラ・ハウス向きに発達した西洋音楽の声楽と違って、木造建築で反響も残響も乏しい芝居小屋やお座敷で磨かれてきた邦楽の、真っ直ぐに突き通ってくる声っていいなぁって思いました。
そういえば…ってまた一つ反省することが
長唄・清元・常磐津の違いって何だろう、義太夫は分かる、謡曲=謡も分かる、でも先の三つの違いは何だ?
むかぁ~し、何かの折に調べてみたことはあるんだけど、ココがコウ、ソコがソウ、ときちんと理解できてないなぁ…
解説付きで聞き比べてみないと分からないかしらね。
コメント
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