昨夜のNHK Eテレ『にっぽんの芸能』では雅楽について取り上げていました。
現代では寺社や民間にも雅楽を奏する所はありますが、やはり主立つところは宮内庁式部職楽部だそうです。
主席楽長である多 忠輝(オオノ タダアキ)氏の解説付きでした。
まず基本的な舞台の設えとして、四角い舞台を囲む白洲は海を、舞台面に敷かれた緑色の地布は草原を、そして舞台奥の左右に置かれたダダイコは下手側が金で太陽を、上手側が銀で月を表しているそうで、太鼓の裏から打つんだそうです。
撥にも左右の違いがあって左手に持つ女撥では柔らかな響きを、右手に持つ男撥では強く大きな響きを出すと。
管弦というのは管楽器・弦楽器・打楽器が全部揃って演奏するもので、その管弦に舞いを伴うのが舞楽。
番組ではいろいろな舞楽を少しずつ見せてくれました。
『太平楽』は四人舞いの"武の舞"で、鎧を模した衣装の肩飾りや帯飾りも四人それぞれで華やか。
『八仙』も四人舞いで、鶴の仙人の面をつけ、網目の薄い布を重ねた着物の柄は鯉。
『納曽利』は二人舞いで、雄雌の龍の舞で双龍の舞ともいわれているそうです。
『胡飲酒(コンジュ)』は一人舞いで、胡人が酒に酔って踊る様を表したもので少し滑稽な動きもあるようです。
『打球楽』は四人舞いで、古代の打球という遊び(=日本古式ホッケー?)を模した舞。
『五節舞』は女性のみで舞うもので、国風歌舞(くにぶりのうたまい)の一つだそうな。
あ~と思い出しました、むかし明治神宮に初詣したときに拝見した巫女舞はこの『五節舞』のひとつだったんでしょうね
最後に『陵王』が披露されましたが、華やかで素敵でした。
赤色の衣装に金や五彩の鮮やかな装飾、コワシロイ(怖そうだけどなんとなく滑稽)面、右手には撥を、左手は“検印”のカタチ。
肩幅の1.5倍くらいに足を開いて立ちゆっっっくりと腰を下ろしたり、かと思えばすっ と重心を片方の足に引き上げたり、足を踏み出しては向きを変え、90度に膝を上げては踏み込んで重心を移し…………。
「あぁらぁぁぁ、見事なまでのエファセとエカルテじゃなぁぁぁ…」
と気が付きました。
顔も体幹も正面に向けたままでの横移動というのはしないけど、身体の中心軸を対角線上に置いての移動はある。
グラン・ジャンプも回転もアレグロもないけど、動きにキレがあって華やかなんですよねぇ
気が付いたらカウントをとっていて、ま、西洋音楽風にいえば2分の2拍子なんでしょうけど、メトロノームを頼っても意味がないというか、そうですねぇ、舞人自身の鼓動や呼吸が元になっているような、そんなテンポでしたね。
果てしなく大きな空間に満ちていくような音楽と華やかで美しい舞い、雅楽と舞楽。
こんな素晴らしい優れたものが宮内庁の奥にだけあって滅多に表に出されないなんてもったいない。
機会があったら是非とも観てみたいものだと思います
現代では寺社や民間にも雅楽を奏する所はありますが、やはり主立つところは宮内庁式部職楽部だそうです。
主席楽長である多 忠輝(オオノ タダアキ)氏の解説付きでした。
まず基本的な舞台の設えとして、四角い舞台を囲む白洲は海を、舞台面に敷かれた緑色の地布は草原を、そして舞台奥の左右に置かれたダダイコは下手側が金で太陽を、上手側が銀で月を表しているそうで、太鼓の裏から打つんだそうです。
撥にも左右の違いがあって左手に持つ女撥では柔らかな響きを、右手に持つ男撥では強く大きな響きを出すと。
管弦というのは管楽器・弦楽器・打楽器が全部揃って演奏するもので、その管弦に舞いを伴うのが舞楽。
番組ではいろいろな舞楽を少しずつ見せてくれました。
『太平楽』は四人舞いの"武の舞"で、鎧を模した衣装の肩飾りや帯飾りも四人それぞれで華やか。
『八仙』も四人舞いで、鶴の仙人の面をつけ、網目の薄い布を重ねた着物の柄は鯉。
『納曽利』は二人舞いで、雄雌の龍の舞で双龍の舞ともいわれているそうです。
『胡飲酒(コンジュ)』は一人舞いで、胡人が酒に酔って踊る様を表したもので少し滑稽な動きもあるようです。
『打球楽』は四人舞いで、古代の打球という遊び(=日本古式ホッケー?)を模した舞。
『五節舞』は女性のみで舞うもので、国風歌舞(くにぶりのうたまい)の一つだそうな。
あ~と思い出しました、むかし明治神宮に初詣したときに拝見した巫女舞はこの『五節舞』のひとつだったんでしょうね
最後に『陵王』が披露されましたが、華やかで素敵でした。
赤色の衣装に金や五彩の鮮やかな装飾、コワシロイ(怖そうだけどなんとなく滑稽)面、右手には撥を、左手は“検印”のカタチ。
肩幅の1.5倍くらいに足を開いて立ちゆっっっくりと腰を下ろしたり、かと思えばすっ と重心を片方の足に引き上げたり、足を踏み出しては向きを変え、90度に膝を上げては踏み込んで重心を移し…………。
「あぁらぁぁぁ、見事なまでのエファセとエカルテじゃなぁぁぁ…」
と気が付きました。
顔も体幹も正面に向けたままでの横移動というのはしないけど、身体の中心軸を対角線上に置いての移動はある。
グラン・ジャンプも回転もアレグロもないけど、動きにキレがあって華やかなんですよねぇ
気が付いたらカウントをとっていて、ま、西洋音楽風にいえば2分の2拍子なんでしょうけど、メトロノームを頼っても意味がないというか、そうですねぇ、舞人自身の鼓動や呼吸が元になっているような、そんなテンポでしたね。
果てしなく大きな空間に満ちていくような音楽と華やかで美しい舞い、雅楽と舞楽。
こんな素晴らしい優れたものが宮内庁の奥にだけあって滅多に表に出されないなんてもったいない。
機会があったら是非とも観てみたいものだと思います