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NHK Eテレでローザンヌ・バレエコンクール…♪

2022-06-13 09:43:21 | Weblog
昨日の午後、今年1~2月に開催されたローザンヌ国際バレエコンクールの決戦がEテレで放送されました。
8年振り(?)に日本人も入賞、田中月乃さん17歳が2位
コンクール当時はスイスに留学中だったそうです。
決戦ではジゼルact1のジゼルのヴァリエーションを踊りましたが、映像を観ていて
こぉれは入賞するでしょ
って思いました。
体幹が勁くてブレない、それでいて撓やか。
基本に忠実で正確な動きは上品で安定感がある。
何よりも“体重はドコいっちゃんたんだ”って言いたくなるくらい軽やか。
そして表現力も申し分ない、どういう場面のどういう心境での踊りかというストーリーをちゃんと理解して表現出来てる
さらにコンテンポラリー・ヴァリエーションでは力強く線の太い迫力のある動きが出来ている
現代のダンサーとして申し分ないよねって思いました、今後の活躍が楽しみです
1位は男性でアメリカのダリオン・セルマンさんでした。
ジゼルact2のアルブレヒトのヴァリエーションを踊りましたが、途中1か所ピルエット・アン・ドゥオールからアティチュードのオープン・ポジシオンに変更して回転を続けるところでミスしちゃったんですよね、軸がブレて脚を下してしまって……。
ただ、その次の1歩を踏み出すときにきちんと5番を、もちろん動作脚ですからクぺの状態ではありますけど5番ポジシオンを通過して足が動いてるんです
彼もまたどういう場面のどういう心境での踊りかというストーリーをちゃんと表現出来てるダンサーですね
どうしてもバレエ教師目線になってしまい、ポジシオンはとかコントロールはってところに注目しがちで、今後生徒を指導するときにどう伝えればいいかなんてことも考えちゃいます。
やはり大事なのは正しい基本をきちんと身に付けること、まずはその基本に忠実にってことですね。
やっている・出来ているということと“やってるつもり”ってのはまったくの別物だし、“表現してるつもり”の外連なんて必要ないってことでしょう。
そして生徒に相応しい演目を選ぶのも教師の責任だなって思います
コメント
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