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中村屋兄弟の籠釣瓶…♪

2024-05-28 10:19:07 | Weblog
26日21:00~、NHK古典芸能への招待では故十八世中村勘三郎追善興行の演目『籠釣瓶花街酔醒』を放送してました
下野の国から出てきた豪農の佐野次郎左衛門が吉原の花魁八つ橋に一目ぼれし、馴染みとなって通い詰めるも花魁から愛想尽かしされて最終的には花魁を斬殺してしまう、とそういうお話です。
佐野次郎左衛門中村勘九郎丈が、傾城八ツ橋中村七之助丈が、それぞれ初役で務めました
次郎左衛門は子供の頃に患った疱瘡の痕が顔中に残るあばた面、かたや吉原一と全盛を誇る八ツ橋の美貌
次郎左衛門と八ツ橋が遭遇する場面“見初の場”があるんですけど、ここは観客にとっては“見どころ”、役者にとっては“為所”の一つのようです。
花魁の美貌に見惚れてぽか~んとしている次郎左衛門に視線を向けてフッと笑みを浮かべる八ツ橋。
七之助丈のその笑みは……、
きゃぁぁぁぁぁ
ってなるくらいスゴかった……、“美しい”という言葉はいろんなニュアンスを含んでいるけど、そこには凄味も含まれるんだなと改めて思い至りましたって感じ…
田舎者ではあるけれども茶屋の主や女将、芸者衆や幇間など皆から好かれている上客の次郎左衛門、その次郎左衛門からの身受け話を断り愛想尽かしをする八ツ橋には彼女なりの理由があるわけで…。
八ツ橋が愛想尽かしをしたわけは間夫がいるからで……、この間夫を演じたのが片岡仁左衛門丈、まぁホントに上手いよねぇ…
愛想尽かしから四か月余り、改めて茶屋へ八ツ橋を呼んだ次郎左衛門は伝家の宝刀籠釣瓶で彼女を斬殺します。
『籠釣瓶は切れるねぇ…』
狂気を孕んだ次郎左衛門のセリフ…、あばた面の次郎左衛門がイケメンに見えてしまった…。
故十八代目とは盟友だった片岡仁左衛門丈坂東玉三郎丈のご指導があったようです。
中村屋兄弟のほかには茶屋の主役で中村歌六丈、女将に中村時蔵丈がしっかりと脇を固めていました

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