■ ウォーレン・バフェット、ジョン・ポールソン、ジョージ・ソロス ■
アメリカの著名投資家3人の共通点は何?
答えは、「米株売却」
http://www.moneynews.com/Outbrain/billionaires-dump-economist-stock/2012/08/29/id/450265?PROMO_CODE=FE8A-1#ixzz26hPYLAkh
QE3でFRBは毎月400億ドルずつMBSを無期限で購入すると発表しました。
ジョン・ポールソンは、失業率が6%を切るまで、
FRBはMBSを買い続けるだろうと予測しています。
本来であれば、ドルが大量にばら撒かれるのですから、
その多くは過剰流動性として、米株市場に流れ込んで来るハズ。
しかし、大方の予測に反して、米国投資家のビックネーム達は、
米株を売却し始めています。
■ リーマンショック以前の水準を回復したダウ ■
アメリカのダウ平均はリーマンショック以前の水準を回復しています。
これをバブル後の日本に当てはめれば、この事の異常性が際立ちます。
日本はバブル崩壊前の日経平均4万円が、
現在では9000円前後を行ったり来たりしています。
アメリカ経済は、リーマンショック後回復していません。
確かにショック症状は見られなくなりましたが、
失業率は高止まり、住宅価格は下げ止まりません。
アメリカの実体経済は、全く回復していないのです。
だから、FRBだって、QE3を実施せざるを得ないのです。
なのに、ダウ平均は、リーマンショック以前の水準に回復しています。
これが異常と言わなくて、何と言えば良いのでしょうか?
多くの投資家が、QE3で株式投資を積極化させる中、
投資の神様達が、米株を大量に売り抜けている・・・。
その先に訪れるのは、単なる株価の下落か、それとも暴落か?
■ 米株バブルでは無く、単なるインフレ ■
一見、QE3による景気回復を期待した株高の様に見える現象ですが、
これは、ドルや各国通貨の過剰発行による単なる「株価インフレ」に過ぎません。
ただ、株式市場はリスク市場です。
何かのきっかけで、いつ相場が暴落するかは予測も付きません。
8500円あたりをターゲットに日銀が直接買い支える日本株は
低調ながらも、安定していて、先読みもし易いのですが、
完全に「バブル状態」の米国株は危険がイッパイ。
尤も、ダウが崩れたら、日本株もお付き合いで暴落するのはいつもの事。
米株に投資していないから大丈夫と思っていると
足元をすくわれるかも知れません。