人力でGO

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一人ブルべ・・・初めての200Km越え

2014-03-23 05:07:00 | 自転車/マラソン
 





■ 鴨川往復 200Kmに挑戦 ■

本日は春分の日。
ついこの間まで5時には暗くなっていたのに、日も大分長くなりました。
日没時間が遅くなるという事は、自転車乗りにとっては距離が延びるという事に等しい。そこで本日は鴨川往復200Kmに挑戦します。

先日、ホイールをカンパニョーロのZONDAに交換したので、本日のコースは浦安→養老渓谷→清澄山→鴨川→清澄山→養老渓谷→浦安という完全往復コース。ポイントは復路の初っ端に清澄山ヒルクライムを入れた事。ここで思い切り脚を使って、はたして浦安まで帰り着けるのか、新しいホイールの性能を試してみます。

本日は輪講袋を持たずに、背水の陣で挑みます!!

往路の養老渓谷までは快調です。八幡宿で国道を離れるまでのメーター読みの平均時速は30.5Km/h。一生懸命漕いでいる訳では無いのですが、こういうスピードが楽に出るのがさすがに最新のホイールです。

養老渓谷までノンストップで走って、メーター読みの平均速度は28.9Km/h。これ今までの最速記録です。28.7Km/hというのが今までのコースレコードでしたから、速度がそれ程上がった訳ではありません。しかし、疲れ方が全然違います。今まで、平均28Km/hを越えるペースで養老渓谷まで来たら、ここから先の山道の足は残っていませんでした。しかし、本日は全然足に疲労がありません。軽いホイールの効果は確実に実感出来ます。

養老渓谷から鴨川までは、養老清澄ラインを通って、清澄山を裏から登ります。ダラダラと登るコースですが、緩い坂道は立漕ぎでガンガン登ります。清澄山の頂上で休息せずに一気に坂を下ります。下りの安定性も悪く無く、ラインも思った通りに取れます。ホイルの剛性もまずますの様です。ただ、ホイールが軽いので、下りの加速はマイルド。それでも、最高速度は60Km/h出てました。

山を下ってから鴨川まではあとちょっとです。いつもは山越えして来ると脚が重いのですが、本日は軽快にペダリングして鴨川に到着。メーター読みの平均時速は27.1Km/h。悪く無い。

■ お昼は太海の「画家の宿」で絵に囲まれながら ■

本日は復路の電車賃は掛からないので、昼は美味しいものを食べよう!!

太海の笹寿司さんで、「おらが海鮮丼」にしようと思い鴨川から一駅先の太海を目指します。太海は小さな漁港がある外房らしい景色が広が所です。大好きな場所なので、ご飯の前に少し散策します。



こじんまりした漁港が、なんとも言えない雰囲気を醸し出しています。



丁度干潮で岩場が出ています。天草を取っている様です。



仁右衛門島は小さな島ですが、渡し船が出で渡ります。この島、個人の所有物で、源頼朝が房総に潜伏していた時に世話になった地元の豪族にあげたものだとか。そこから代々この一族が所有しています。島の頂上には、民家があって現在もこの一族の人達が住んでいます。

夏は海水浴やバーベキューを楽しむ人で賑わいますが、今の時期は閑散としています。

渡し船の船着き場のすぐ近くにあるのが、「画家の宿」として有名な「江澤館」。何と木造4階建ての古い旅館です。

7~8年前に家族でご飯を食べた事があるので、お昼を食べられるか聞いてみるとOKだそうです。



二回の大広間の壁には所狭しと、ここを訪れた画家達の絵が飾られています。





迫力ある不動明王の絵は「小泉清」。彼は小泉八雲の三男。



この独特な絵は小西保文。

この他にも有名が画家の絵が並んでいます。
こちらは江澤館のホームページにあるギャラリー。

http://www.awa.or.jp/home/ezawakan/newpage6.htm

江澤館に画家達が逗留する様になったのは明治時代から。太海の根太海岸の風景を見出したのは日本の油絵の元祖とも言える浅井忠でした。その後、多くの画家達がこの海岸を写生しています。

安井曽太郎もその一人で、江澤館の一室に逗留して、その窓からの風景を描いています。その部屋は現在でも当時のまま残されています。







この窓からの風景を描いた作品が、安井曽太郎の代表作の「外房風景」です。



現在も江澤館には、大学の美術部が合宿に訪れるなど、日本画壇の聖地の一つとも言える場所となっています。以前、NHKの日曜美術館でも紹介されています。

そして、江澤館のもう一つの名物が・・・女将さん。
髪の毛を、『千と千尋の神隠し』のユバーバの様に結い上げた女将さんは、とにかく話上手。一見のお客さんも直ぐに打ち解けてしまいます。多くの画家達が女将さんの絵を残しているのも納得出来ます。

ところで、お昼に食べたのは・・・



陶板焼き定食。本当は「おらがさざえ丼」を食べるつもりでしたが、自転車で身体が冷えていたので暖かい物が食べたくなりました。

■ 目的は「鴨川エナジー」 ■

実は本日の真の目的は「鴨川エナジー」。

アニメ『輪廻のラグランジェ』の劇中に出て来る謎のドリンクですが、これが本当に発売されています。生産ロットが少ないのでイベント等で販売されていますが、先日娘のクラスメートが部活の試合で鴨川を訪れ、何と「鴨川エナジー」を買って来たと言います。ネットで調べると、「道の駅 鴨川オーシャンパーク」で手に入る様です。

太海から海岸沿いを少し走ると、鴨川オーシャンパークに到着します。



ここ、いつも買い物の人で賑わっています。海の眺めも最高です。



これが問題の鴨川エナジー。劇中で飲んだ人が体調を悪くする程の謎のドリンク。でも、実際は普通のサイダーでした。「強炭酸」と書かれていますが・・・普通の炭酸飲料です。



オーーート。壁に『輪廻のラグランジェ』のポスターを発見。これは嬉しい!!

■ 菜の花は終わっていた・・・ ■

今回はもう一つ見たいものが。それは菜の花です。
鴨川市役所の近くに田圃を利用した一面の菜の花畑があるらしい。「菜な畑ロード」と名付けられた毎年恒例のイベントです。

その前に鴨川市役所の観光コーナーをチェック。



残念ながら、以前貼られていたポスターは撤去され、「らぐりん通信」もありませんでした。唯一、観光地図の片隅にまどかが・・・・。アニメによる地域振興って、継続が大事だと思うのですが・・・。



ところで菜の花畑はご覧の状況。田植えシーズンが始まって、代掻きされてました。唯一、この畑だけに菜の花が・・・。1週間、遅かったみたいです。

■ 清澄山 ヒルクライム ■

さて、復路は清澄山のヒルクライムからスタートです。

標高は300m程度。最大斜度も8%くらいですから大したコースではありませんが、クロモリバイクは登りが苦手。それでもZONDAならば登って行きます。足着きする事無く、どうにか頂上に到着。



頂上からは下り基調で養老渓谷まで一気に走ります。ちょっと登りで足がイッパイイッパイになって来ました。

養老渓谷でスニッカーズを補給したら、養老清澄ラインのアップダウンに突入。これも復路は下り基調なので、一気に上総牛久まで走ります。

そこから大多喜街道を八幡宿方面に向かいますが、渋滞につかまります。ドブ板の上をトロトロと進みます。途中、コンビニでカップラーメンとスニッカーズを補給します。

■ 国道16号は夜間走行 ■

国道16号に出た時にはすっかり日が暮れていました。国道16号の渋滞していましたが、だいたい自転車と同じ時速30km/h程度なので、むしろ並走出来て安全です。

途中、後ろに着いてきた自転車二人組が信号で話しかけてくれました。川崎から久里浜、東京湾フェリーで浜金谷に渡って、そこから川崎までの「東京湾一周」にチャレンジ中との事。距離はこちらも200Kmですが、ずっと市街地の国道を走るので、結構辛いコースです。

途中、二人と別れ、幕張メッセから船橋へ。
国道357の夜間走行は怖いので、歩道を走って浦安到着。


・・・・脚、全然疲れていません。もう100Kmも余裕で走れそうな感じ。ただ首と肩が限界です。それと肘から下が攣りそう・・・。ここら辺はライディングの姿勢の問題でしょう。


本日の走行距離は215km。
平均時速はメーター読みで24.5km/h。渋滞に捕まったので、25Km/h台には乗りませんでした。

時間は7時30分に家を出て午後7時50分に帰って来たので12時間20分。
走行時間は8時間40分。
獲得標高は2040mでした。

■ 一人200Kmブルべ達成。 ■

自転車乗りの間では現在「ブルべ」と言うイベントが流行っています。自転車で制限時間内に200Kmや360Kmと言った長距離を走る競技でフランスが発祥です。

自転車のレースは、スピードを競う競技もありますが、そちらは転倒(落車)など当たりまえの世界。当然怪我もします。

それに対してブルべはマラソンの様な競技ですがタイムを競うのでは無く、あくまでも制限時間内に交通ルールを守ってゴールする事が目的です。そして、あくまでも単独走が基本。集団を風よけにする事は許されていません。

ちなみに距離と制限時間は以下の通り。

200km:13.5時間
300km:20時間
400km:27時間
600km:40時間
1000km:75時間
1200km:90時間
1400km:116時間40分

200kmはブルべでは最短の距離なので、5Kmマラソンって感じですが、本日は制限時間内にゴールしたので、一人ブルベ達成です。・・・半部は観光していましたが・・・・。