野狐禅の記事を書いたついでにネットを徘徊していたら、竹原ピストルがメジャー再デビューを果たした事を知りました。ついでに最新アルバムをポチットしてしまいました。

冒頭のRainは「え、これが竹原ピストルル?!」って驚く程スマートな曲調とアレンジ。70年代に活躍したフォークシンガーが、シャレたエレクトロニックなアレンジでお化粧直しされてヒットを飛ばした80年代のアメリカを思い出してしまいます。ただ、彼らはMTVブームが去るとギター一本のシンプルなステージに戻って行きましたが・・・。
『カモメ』や『不完全燃焼』など過去の名曲が散りばめられたベストアルバムですが、軽いノリの曲も多いので、かつての野狐禅のアルバム程、お腹イッパイにならない点は一般受けするのかなとも思います。
ただ色々と人生経験を積んだであろう彼の歌を聴いているうちに、やはりデビュー当時のPVを観たくなってしまうのは何故なんだろう。
PVの監督は「ぴあ」のフィルムフェステバルでデビューした熊切和嘉(帯広出身)。海外の映画祭で評判の高い監督です。日本映画のエッセンスが凝縮された様なPVは再編集されて短編映画の『遡河魚』としてDVDとして発売された様です。
この3本のPV、凄いですよ。下手な映画なんて目じゃない。
特に『カモメ』は、短編映画賞を差し上げたい程の出来栄え。
主演は寺島進さんですね。このヤサグレタ感じ・・・たまりません。小物のチンピラを演じさせたら彼の右に出る人は居ないのではないでしょうか?
共演は私のNO1日本映画、『帰郷』(監督:萩生田宏治)で西島秀俊と共演していた片岡玲子。
『ぐるぐる』
『かもめ』
『東京紅葉』
誰か、高画質でお願いします!!
ちなみに短編映画の『遡行魚』はこちら。
http://nviewer.mobi/player?video_id=sm1804783
「鮭」を「タイ」と読み違えたシーンが、前半の映像に繋がっていて・・・涙腺を直撃します。上のPVは時系列で並べてみましたが、『遡行魚』は現代から過去に時間と川を遡って行きます。