人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

恒例300Kmチャレンジ(前篇)・・・房総半島半周

2015-07-12 09:51:00 | 自転車/マラソン
 



■ 自転車で1日300Km走れるか? ■

ロードバイクも乗り慣れれば1日200Kmは余裕で達成出来るようになります。しかし300kmとなると別です。

時速30kmで走り続けてノンストップで10時間。これはサーキットで無ければ無理です。一般公道を走る場合、信号待ちや休憩時間を入れると5時間/100kmが無理の無いペースなので、ある程度脚力の有る人で早くて15時間は掛ります。

7月は4時頃には明るくなり始めますから、順調に走れば暗くなる前の19時にはゴール出来る計算に。

私は夜間走行は好きでは無いので、300Kmチャレンジは夏至の前後しか出来ない限定イベント。以前にも1度挑戦した事が有りますが・・・250kmから先は苦しかった・・・。はたして49歳の中年チャリダーに300kmは走れるでしょうか?

■ MTB鉄下駄トレーニングの効果は絶大だ ■

空が白むのを待って午前4時に浦安を出発します。今日のお相手はクロモリロードのレモン2号君。

最近、クロモリフルリジットMTBのラレー君で出かける事が多かったので、久しぶりに乗るロードのペダリングは軽すぎてスカスカします。もう少し踏み心地が欲しいなとシフトアップしようとすると既に53t-11tにギアーが掛っていたりします。ただ、MTBで踏み込むペダリングばかりしていたのでケイデンスが上がらずスピードに乗れません。それと、体が寝ているというか、眠い・・・。

切れの悪い走りで上総牛久に到着。シャッキリする為に早くもレッドブル投入。これが効いたのか養老渓谷はでは軽快に走ります。やはりMTBで脚力よりも上半身の筋力が付いたので、坂道は以前より2~3枚重いギアーでグイグイ登れます。ダレル感じがしない。

養老渓谷から鴨川は、麻面原高原を超えて行きます。この時期、アジサイが見頃のハズです。前日まで雨が降っていたので老川十字路からの山道は路面が荒れています。小さな落石、折れた枝、砂利、ぬかるみなどでロードが最も苦手とする状況。

部分的には斜度15%を超えていそうな山道ですが、53tアウター縛り、さらに28tを封印して登ります。こういうウエットな路面の場合、ギアを一段重くした方がスリップは少ないと読んだ事が有ります。確かに軽いギアーでトラクションを掛けると一瞬で後輪が滑りそうです。やわらかに、ジンワリと重たいギアーを踏んで行きます。パンクを避ける為に小枝、小石を注意して回避します。

標高が300mに近づいた辺りで、山は「ヒメハルゼミ」の大合唱に包まれます。常緑照葉樹の原生林にしか生息しない珍しい蝉で、西日本に広く分布しますが、房総半島の南部にも地域限定で生息します。学名の"chibensis" は「千葉に棲む」の意味です。

体調30mm程のニイニイゼミ並の小さな蝉ですが、鳴き声はアブラゼミの鳴き声を野太くした感じ。そして面白い事に、このセミは「合唱」します。1匹が鳴き出すと周辺のセミ達が「合唱」を始めます。そしてしばらくすると一斉に鳴き止むのです。

このヒメハルゼミの大合唱の中をヒルクライムしていると、ジロデイタリアの山岳コースを登っている気分になります。セミの大合唱は「Dai!Dai!Dai!」という掛け声に聞こえて来ます。そんなこんなで、もの凄く良い気分になって山頂に到着。






麻面原高原のアジサイは丁度見頃を迎えていました。山斜面一面をアジサイの淡いブルーが彩っています。この景観は写真では迫力が伝わりません。初めて訪れた観光客の方々は「スゴイね~。」と言った後言葉が出ないというのが、永年私が観察した結果です。

■ 海霧で幻想的な世界だった ■



麻面原からは内浦県民の森経由で安房小湊まで一気にダウンヒル・・・のハズですが、雨の後のこのコースは落石がゴロゴロしています。スピードを抑えて慎重に下りますが、その分、道端の草木をしっかりと見る事が出来ます。今は卯の花も終わり、ひっそりと俯いて咲くホタルブクロと、対照的に凛と咲くヤマユリが目を引きます。マムシグサは毒々しい赤い実を付けています。

海が近づくにつれて山肌を朝もやの様なものが漂っています。どうやら海霧の様です。海岸性に出るとビックリ。快晴なのに海は霧で視界がほとんど有りません。ホイッスラーのノクターンという絵画にそっくりです。幻想的な景色にしばし見惚れます。

■ 娘を連れて和田でクジラと刺身定食 ■

鴨川には9時15分に到着。娘のアパートに寄って一緒に早めの昼ごはんを食べに行く事にします。しかしこの時間では街道沿いのファミレスくらいしか開いていません。そこで、娘のスポーツ自転車を引っ張り出して少し海沿いをサイクリングする事に。

鴨川オーシャンパークにしようかと思いましたが、霧で景色は何も見えません。それなら和田町の道の駅でクジラを食べようという事になり足を延ばします。10半でしたが、レストランは営業中。ここのレストラン、私が行った事のある道の駅の中ではダントツに美味しい。そしてコスパも良い。



獲れたての時魚の刺身定食¥15,000¥1,500です。鮮度も抜群。房総半島にも道の駅が沢山有りますが、海鮮丼にイクラやシャケが載っているのが殆ど。千葉県にシャケは居ないゾ!!と突っ込みたくなりなす。その点、和田の道の駅は観光客相手の定食屋と比べても勝っています。

ここのソフトクリームがまた絶品で、ハニーミルクとピーナッツがお勧め。

すっかり満足した所で、娘を一人鴨川に帰して、私は先を急ぎます。すっかりノンビリしてしまいましたが、1時までには野島崎に着きたい。

娘には海沿いの歩道を鴨川方面にひたすら走れと伝えます。旧道を走って、間違ってもバイパスのトンネルには入るなと。・・・ところがしばらくするとメールが・・「トンネルに来ちゃった・・・」。オイオイ、あれ程言ったのに。その後娘は元来た方に引き換えし旧道に復帰して無事鴨川へ・・・。心配させるなよ。

■ 霧が晴れたら海は台風の大波だった ■





先ほどまで海を覆っていた霧も晴れてきました。ドライミストの様な霧は涼しくて最高でしたが、太陽が姿を現すと夏本番の日差し。

風は向かい風の微風ですが、浪が高い。台風の影響ですが、防波堤で見ていると明らかに波の頂きが防波堤より高く見えます。不思議な事に途中で波が砕けて浜辺に押し寄せる事は有りません。

■ 野島崎までは順調に到着 ■





房総半島最南端の野島崎には13時過ぎに到着。風が弱いので快適でした。150km余りを走って脚もほとんど疲れていません。MTBトレーニングの効果でしょう。



ここで余り時間を使ってしまうと帰りが遅くなります。いつでも来られるので厳島神社で例の物を拝んだら出発する事にします。

エ?例の物って何かって?
此れですよ!!






さて、後半の模様は明日お伝えします。

大変なトラブルが発生します!!
大丈夫か?オレ?