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東芝問題の陰謀論的楽しみ方・・・日立も同じ問題を抱えているのだけれど

2015-07-27 09:06:00 | 時事/金融危機
 

■ 東芝の「不適切な会計処理」 ■

福島第一原発事故以来、遅かれ早かれ表面化するであろうと思われた東芝の「不適切な会計処理」問題。リーマンショックで業績が悪化した東芝がV字回復している事に疑問を抱いていた投資家は多いはずです。半導体部門も、原発部門も良い話は聞かない、さらに家電事業はズタボロ・・・こんな東芝がどうして業績が良いのか・・・。

会計に思いきりウマを履かせていた訳で、世間ではこれを「粉飾」と呼び、悪質な場合は(たいがい悪質ですが)上場廃止や経営責任者の逮捕などのキツーイお仕置きが待っています。

しかし今回の東芝の場合は「不適切な会計処理」という報道のされ方をされており、なんだかクリントン元大統領の「不適切な関係」みたいでニヤニヤしてしまいます。

■ 日本の国策企業としての東芝と日立 ■


東芝が買収したウェスティンハウスは元々はイギリスの原発メーカーで、対する日立が買収したGEはアメリカの会社。

東芝は三井グループ(ロスチャ)、日立は芙蓉グループ(ロックフェラー)なんて典型的な陰謀論のグループ分けがされたりします。

東芝は以前5軸NC旋盤をソ連に輸出してCOCOM違反に問われましたが、ソ連がソナーに探知されない潜水艦のスクリューを開発する事で、東西の軍事的均衡が保たれ、潜水艦発射型弾道ミサイルの抑止力も保たれました。

東芝や日立といった国策企業はいろいろとはたけば埃お出る身ですが、「粉飾会計を不適切な会計処理」などと報道してまで会社を存続させる意味が色々とあるのでしょう。シャープやソニーではこうは行きません。

■ GEの原発部門を買収した日立は大丈夫か? ■

今回の東芝問題で当然GEの原子力部門を買収した日立にも注目が集まるはずです。日立は日本ではトヨタに次ぐ規模を持つ製造業ですが、リーマンショック後に過去最大の赤字を計上します。

その後、不採算部門のメモリーや液晶部門を切り離すなどリストラを進め、関連会社の中でも業績の良い企業を本社に吸収するなどして業績はV字回復を見せています。日立のライバルである東芝は、日立の回復に対抗するかの様に不正会計で業績をV字回復させたとも言えます。

しかし、日立の業績を良く観察すると売り上げは伸びておらず、業績だけが回復しています。これは効率的なリストラの成果とも言えますが、ウェスティングハウスの買収ののれん代の損失が最終的には1兆円を超えると見られる東芝の内状から推測するに、日立がGE買収で被ったであろう損失も相当膨らんでいると邪推してしまいます。

日立は火力発電部門で三菱重工と事業統合をしていますが、もし日立が東芝同様にグラつく事があれば、一気に三菱重工と合併なんて荒業も繰り出して来るかも知れません。

東芝問題がクローズアップされる中で、同じ問題を抱えているであろう日立に対する報道が一切無い事が不思議です。ここら辺から、日本のマスコミが誰の方を向いて報道しているかが透けて見えてきます。

もっと単純に考えたら、スポンサー企業の悪口を書けないのがマスコミの限界なのですが。


まあ、陰謀論的な「こじつけ」なので笑い話のネタ程度だと思って下さい。