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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

民主主義の自己崩壊・・・4割が棄権した国政選挙

2012-12-17 15:28:00 | 時事/金融危機
 

■ 自民党支持者、安倍総裁ファンの皆様、オメデトウございます!! ■

衆議院選挙が終わり、蓋を開けてみれば自民・公明で衆議院の2/3を超える大勝利。
自民党支持者の皆様、オメデトウございます。

実は、私も「怖い物見たさ」で○○党さんに入れてしまいました。
流行モノには昔から弱いたちなのです。
さらに、小泉以降の、安倍、福田、麻生という不憫な内閣が好きなので、
安倍首相、麻生副首相兼財務大臣 という布陣は少々嬉しくもあります。

オマエ、この前まで、安倍総裁の20兆円建設国債をバカにしていたじゃないか!!
そういう突っ込みがある事は、承知しておりますが、
はたして、20兆円、本当にばら撒けるのか、
それでも、日本の国債の需給バランスは崩れないのか、
リアルで検証できる貴重な機会だと思います。

■ 衆議院で2/3以上を確保した意味あいは大きい ■

自公は衆議院で2/3以上の議席を獲得しました。
これは、今後の政権運営の上で実に大きな意味を持ちます。

参議院では自公は過半数に達していないので、
衆議院で可決された法案も、参議院で否決される可能性があります。
しかし、この法案は衆議院で再可決して2/3以上の賛成を集めれば、成立します。
「衆議院の優越」の一つです。

■ 公明党の存在がクローズアップされる ■

衆議院で2/3以上を確保するには自民党単独では不可能です。
その結果、連立を組む公明党の発言力が高まります。

そもそも公明党は「弱者の為」の政党で、
自民党の政策とは、相反するものがあります。
本来、「民主党」や「日本未来の党」に近い、福祉バラマキ政策の政党です。

自民党の政策は、「日本維新の会」や「みんなの党」に近く
連立を組むなら、これらの党の方が分かり易いのですが、
創価学会という巨大な集票組織が欲しいが故に、自民党は公明党と連立します。

これは、自民党政治の「弱者に冷たい」側面を緩和する意味においては、
私達にとって、決してマイナスになる選択ではありません。

「自民党 + 日本維新の会」の方が、イケイケで危険な臭いがします。

しかし、ここで注意すべきは「外国人参政権」と「人権擁護法案」です。
民主党政権が成立を断念したこれらの法案が、
看板を架け替えて、再び国会に提出されないか、
私達は注意して見守る必要がありそうです。

■ 反原発よりも、目先に利益を優先した国民の打算 ■

少し意外だったのは、「日本未来の党」が9議席しか獲得出来なかった事。

「卒原発」を前面に掲げ、「反原発票」を集めるかに思われましたが、
国民は意外にも、「反原発」よりも「バラマキ」を選んだと言えます。

もしかするとネットなどで「反原発」や「子供の為に原発は廃止して欲しい」と訴える層は、
選挙には興味が無い層なのかもしれません。

Twitterやブログで「不安」をたれ流す人達は、
意外にも、選挙よりも家族でお出かけをする事を優先する人達なのかも知れません。

今回の衆議院選挙は戦後最低の投票率59.32%でした。
4割の有権者が棄権する国政選挙というのも情けない話です。

個人事業主や経営者などは、明日の生活が掛かっていますから選挙には熱心です。
彼らは、反原発が経済の負担になる事も良く理解しています。
前回の衆議院選挙では、自民党を見放した彼らも、
民主党の体たらくを見たら、やはり自民党しか無いと決意を新たにした事でしょう。

一方、浮動票のほとんどはサラリーマンや主婦でしょう。
彼らは、会社さえ潰れなければ、亭主が失業さえしなければ安泰です。
ですから、「反原発」「反消費税」「反TPP」と何にでも反対しますが、
逆に言えば、痛みを受け入れても、何かを選択する事はしません。
(全てがそういう人達で無い事も承知しています。
 サラリーマンや主婦の方でも政治に真剣な方は沢山いらっしゃいます)

結局今回の選挙は、選挙結果が仕事や生活に与える影響がシビアな人達が勝利し、
選挙結果がどうあれ、とりあえず会社が存続していれば良いという人達が敗北したとも言えます。

今回の選挙は、政治に打算を求める人々が、政治に理想を求める人々に勝利したとも言えます。

■ 政治に理想を求めて、政治に失望する人々 ■

しあし、何故、日本に国の将来を左右する様な選挙を4割の人が棄権したのでしょう?

前回選挙では日本人が始めて経験する2大政党による政権交替だったので、
いつもは政治に興味を示さない人達にも争点が分かり易く、
普段は選挙に興味を示さない人も、投票所に足を運びました。
その結果、69.28%という近年では珍しい高い投票率となりました。

しかし、その結果、多くの国民が民主党政権に失望する結果となりました。

国民は民主党政権に失望すると同時に、どの政党が政権を取っても、
大して変わりは無いという、マイナスの学習をしてしまいました。

ですから、選挙で直接利害が生じない人達は、今回の選挙を棄権してしまったのでしょう。

■ 「反原発」のワンイシュー選挙に出来なかった ■

投票率の低さのもう一つの原因は、「反原発」を争点に出来なかった事では無いでしょうか?

「日本未来の党」も「民主党」も「維新の会」も、「卒原発・脱原発」を掲げたので、
何だか、「反原発」の魅力が薄れてしまいました。

むしろ「原発推進」という現実的選択をした自民党が、
責任のある政党の様に見えてしまうという現象を引き起こしました。

■ 意外に影響力の少ないネットの小沢ファン ■

ネットには小沢ファンが沢山いらっしゃる様です。
しかし、今回意外にもネットの小沢ファンの影響力は発揮されませんでした。

そもそも小沢氏の魅力は、アメリカに対してはっきりモノを言って、
そして、そのシッペ返しに、検察にイジメられている事です。

従来の小沢氏の主張は、「日本維新の会」の主張に近く、
永年の小沢ファンは、大衆にオモネル最近の小沢氏の言動に戸惑っています。

今回は選挙直前に突然、反原発政党に合体吸収されるという荒業を使いましたが、
相手はどう見ても、社民党に近い、環境団体政党です。
これが、ネットの小沢ファンの支持を大きく損ねたとも言えます。

本来は小沢氏は、「原発は日本にとって必要だ」と主張すべきだったのです。
そうすれば、硬派の小沢ファンは彼を支持したはずです。
日本最後の保守政治家と思われていた小沢氏は、
いつの間にか、菅直人と似たり寄ったりの存在となってしまいました。

そして、中国韓国との緊張の高まりが、
これら2国とパイプの深い小沢氏にとって、不運だったとも言えます。

自公が衆議院で2/3を獲得したので、しばらくは政局は発生しません。
今後は民主党に右派が離党したりして、負け組みの再編が進みそうですが、
自公に対立する勢力の結集には、まだまだ時間が掛かりそうです。

■ 4割を超える棄権で、民主主義と呼べるのか? ■

政党支持率よりも多くの議席数が獲得できる現在の選挙制度に問題が無いとは言えません。
しかし、選挙に参加せずに「民主主義を守れ」と主張するのは間違っています。

確かに民主主義の構造的欠陥は多くあります。
2大政党が裏で結託したら、民主主義など意味を失います。

しかし、私達が民意を反映する方法が選挙しか無い以上、
私達は選挙に参加して、その上で不満を述べるべきです。

今回の選挙の結果、日本の財政が破綻したとしても、
選挙を棄権した人々は、それに対して不満を述べる権利を有しません。

■ 不満足な人々は選挙を棄権する ■

少し古い本ですが、経済学者、ジョン・ケネス・ガルブレイスの『満足の文化』は、
日本の政治情勢について理解するのに役立ちます。

彼は選挙や政治に熱心なのは「満足した人々」だと言います。
「満足した人」は、それを失わない為に政治に熱心なのだと。

逆に「満足しない人」「失うものすら無い人」は政治に無関心だと。
多くの貧乏人や、マイノリティーは政治に感心を示さないと彼は主張します。

すると、民主主義は「満足した人々」の為に運営される様になり、
「貧富の差」はさらに拡大するのです。

これは現在の日本に良く当てはまります。
現在日本は「満足しない人」で溢れています。
フリーターは選挙に行きません。
日々の仕事で疲れたお父さんも選挙に行かないかもしれません。
生活に疲れた家庭の主婦も、選挙に行かないかも知れません。

こうして「満足しない人」が増えるに従って、
日本の選挙の投票率は下がり、
いわゆる「勝ち組」と呼ばれる人達の意見が、政治に反映する様になるのです。

日本に蔓延する「満足しない人達」が、日本の民主主義から脱落して行きます。
今回の選挙は、日本の民主主義の崩壊を象徴する選挙だったのかも知れません。 









米国債は誰が保有しているのか・・・グラフにしてみた

2012-12-16 05:50:00 | 時事/金融危機
 

米国債保有者内訳 2011年(人力作)



米国債をFRBが月額450億ドルずつ買い入れる事が決まりました。
それでは、米国債の全体の中でこれがどの程度の比率なのか見てみます。

上のグラフは下の数字を下に、私が適当に作成しました。

「米国保有残高ランキング」
http://viva-wmaga.eek.jp/2011/07/26/5441 より

金額(1米ドル=78円換算)、保有率

1位:米国社会保障年金 ⇒ 2兆6700億ドル(約208兆2600億円)(19%)

2位:米国財務省 ⇒ 1兆6300億ドル(約127兆1400億円)(11.3%)

3位:中国 ⇒ 1兆1160億ドル(約87兆480億円)(8%)

4位:米国世帯収入 ⇒ 9594億ドル(約74兆8332億円)(6.6%)

5位:日本 ⇒ 9124億ドル(約71兆1672億円)(6.4%)

6位:米国、州政府 ⇒ 5061億ドル(約39兆4758億円)(3.5%)

7位:米国個人年金 ⇒ 5047億ドル(約39兆3666億円)(3.5%)

8位:イギリス ⇒ 3465億ドル(約27兆270億円) (2.4%)

9位:米国マネー・マーケット・ファンド(MMF) ⇒ 3377億ドル(約26兆3406億円)(2.4%)

10位:米国、州、地方政府年金 ⇒ 3209億ドル(約25兆302億円)(2.2%)

11位:米国商業銀行 ⇒ 3018億ドル(約23兆5404億円)(2.1%)

12位:米国ミューチュアル・ファンド(投資信託) ⇒ 3005億ドル(約23兆4390億円)(2%)

13位:石油輸出国 ⇒ 2298億ドル(約17兆9244億円)(1.6%)

14位:ブラジル ⇒ 2114億ドル(約16兆4892億円)(1.5%)

15位:台湾 ⇒ 1534億ドル(約11兆9652億円)(1.1%)

16位:カリブ海オフショア銀行 ⇒ 1483億ドル(約11兆5674億円)(1%)

17位:香港 ⇒ 1219億ドル(約9兆5082億円)(0.9%)


■ 米国内の保有が2/3を占める ■

米国債は米国内で2/3が保有されている様です。
その内訳は次の通りです。


1) 米国内の年金・・・・・約2.97兆ドル
2) 米政府・州政府・・・・約2.17兆ドル
3) 米国内の金融機関・・・約1.56兆ドル
4) FRB・・・・・・・・約1.34兆ドル

但し、記事によっては米年金セクターの保有額が5兆ドルというデータもあります。
米国債の発行残高も2011年に9兆ドルというデータと、16兆ドルというデータがあります。
上のグラフに用いたデータの総額は、12.2兆ドルになります。


FRBが450億ドルずつ1年間購入すると、0.54兆ドルになります。
アメリカの2012年のGDP見込みが13.6兆ドルですから、
対GDP比では約3.97%程度になります。

日本のGDPが520兆円で、安倍さんが発表した建設国債が20兆円/年ですから
これも対GDP比で約3.8%です。

意外にも日米で足並みが揃っています




本日は、単純に「米国債は誰が持っているのだろう」という疑問に自分で答えてみました。





ブログの調子が悪い・・・

2012-12-13 17:37:00 | 分類なし
 

最近、ブログの調子が悪い様です。

管理ページに入れなかったり、
最新記事しか表示されなかったり、
コメントページが開かなかったり・・・

多分、皆さんにもご迷惑をお掛けしている事でしょう。

コメントが書きこめなかったり、
反映されない事があるかも知れません。

Teacupというブログなのですが、
どうも動作が安定せず、良くメンテナンス状態に陥ります。


そろそろ、ブログの引っ越しを検討した方が良いのでしょうか・・・

中央銀行のチキンレースが始まった・・・失業率6.5%になるまで緩和継続

2012-12-13 09:39:00 | 時事/金融危機
 


■ 失業率が6.5%になるまで金融緩和を継続するアメリカ ■

日本の周回遅れのFRBですが、ここに来てペースを上げてきています。

連邦公開市場委員会(FOMC)では次の決定があった様です。


1) MBSの月額400億ドル買いいれ継続

2) 米国債のツイストオペの中止

3) 新規長期米国債(6~30年)を月額450億ドル買いいれ開始

4) これらの政策は失業率が6.5%に低下するまで継続する

合計月額850億ドルを市場に供給し続けるとしています。

80円/ドル 換算で、1ヶ月6.8兆円、1年間で81.6兆円の緩和になります。

■ 雇用を口実に、金融市場に資金を供給し続けるFRB ■

FRBは失業率が6.5%に低下するまで緩和を続けるとしています。
これは、表面上は「実態経済を回復させる」と言っているに等しい。

しかし、供給されたドルは、金融市場の借金の穴埋めに使われるのです。

リーマンショックで不良債権の山を築いた米金融業は、
定期的な資金供給が無ければ、借金を返済出来ません。

ですからFRBが毎月、ゴミ同然のMBSや、
将来ゴミとなるかも知れない米国債をせっせと買い上げて、
銀行に資金を供給し続けています。

供給されて資金は、債券金融市場の拡大につぎ込まれます。
債券金融市場は、借金が借金を生む市場ですから、
市場縮小は、市場の崩壊を意味します。

リーマンショックが良い例です。
どこかで信用不安が発生すると、それが全体に波及するシステムなのです。

既にアメリカの債券金融市場は、リーマンショック以前の水準を超えて拡大しています。
拡大を続けるしか、この市場を維持する事が出来ないからです。

ですから、FRBの供給する資金は、この市場に滞留し続け
自体経済を潤す事はありません。
当然、失業率を直接低下させる事も出来ないのです。

■ 間接的に失業率の低下を促す ■

FRBの言い分は多分こうでしょう。

MBS市場が安定すれば、住宅ローンが組みやすくなって、
住宅市場が回復するに違いない。

確かに2012年後半は住宅市場が持ち直していると言われています。

住宅価格の下落が、地域によっては上昇に転じています。
しかし、これはバブル後の日本でも起きた事です。
本当に価値のある物件が、値下がりで値ごろ感が出てきて、
投資資金がそれに目を付けただけでは無いでしょうか?

住宅着工件数が上昇しているというご指摘もありますが、
これも有り余る調子資金の一部が、集合住宅建設に向っているだけの事です。

これらの資金は流動的で、景気が下方に向うと判断すれば、
一気のこの流れは断ち切られます。

■ 雇用の質が低下する中で、住宅市場が回復する訳が無い ■

アメリカの失業率が7%台になったとアメリカ人は大喜びです。

しかし、これには二つのトリックがあります。

1) 就職を諦めた人達が労働市場から退場して失業率が下がる
2) 正規採用からパート雇用へ、労働の質が低下している

先にシティーバンクの1万人規模のリストラが発表されていますが、
アメリカでは、高額所得者が減少して、低額所得者が急増しています。

■ 構造改革と所得推移 ■

かつて、自動車工場に勤務していた人達は年金も含めて高額の報酬を受け取っていました。

ところがアメリカで製造業が衰退すると、
それらの人達は生産性の低いサービス産業へと流れます。
ウォールマートの安い自給で働くようになるのです。

その後、アメリカではIT革命や金融革命など
生産性の高い産業が台頭し、リーマンショックまでは好景気を謳歌します。

ところが、ITバブルが弾け、
金融バブルが弾けた為に、
これらの産業の所得の高い雇用は、再び減少する事になります。

今では、ウォールマートのレジ打ちですら奪い合いです。

従来、高校生のアルバイトだったファーストフードのアルバイトに
大学を卒業した若者が着くようになりました。

弾き出された、低学歴者やスキルを持たない人達は失業者に転落しています。

この様なアメリカの労働環境において、新規の住宅需要がどれだけあるのでしょうか?

結局、「住宅市場を回復させる為」と説明されるMBSのFRBの買い入れは、
金融機関の不良債権の買取意外の何物でも無いのです。

さらに、MBSの買い入れは長期金利の上昇を押さえる効果があります。
ですから、FRBはツイストオペを停止して、
短期国債購入に重点を置く事が出来るのです。


■ 膨らみ続けるFRBのバランスシート ■

FRBは金融緩和の長期化で、バラランシートが膨らみ続けています。

「米国債はドルの裏側みたいなものだから問題は無い」という意見もあるでしょう。
しかし、米国債にしてもドルにしても、紙切れに価値を与えているのは市場の信用です。

確かに自国通貨で発行される米国債をFRBが無限に買い付ければ、
米国債の崩壊は回避する事は可能です。

しかし、そんな通貨を機軸通貨として誰が認めるでしょうか?

「アメリカはドルを刷りさえすれば、世界から買い物し放題だ」と世界の人が気付いたら
ドルが暴落する事は必至です。
当然、機軸通貨の立場も失うでしょう。

そうなれば、アメリカは THE END デス!!

■ 「財政の崖」の先にあるものとは? ■

「財政の崖」に注目が集まっています。

しかし、よれよりも重要なのは2012年末にも、
米国債が発行上限に達する事です。

アメリカは米国債の信用を確保する為に、
米国債の発行残高の上限を議会承認して、無節操な米国債の発行を抑制しています。

しかし、2011年8月に決定した上限に、今年度中に到達してしまいます。

再ば、議会は紛糾し、米国債市場に巨大な圧力が掛かります。

■ 財政出動を促すFRB ■

この様な状況にあって、バーナンキ議長は「目標達成は金融緩和だけでは不可能だ」と発言しおています。

これは、自民党の安倍氏の主張と同様に、「財政出動」を示唆していると思われます。
周回遅れだったアメリカが一気に日本に追いついて来た様です。

しかし、米国債に対する世界の目は厳しい。

■ ルール無用のチキンレースがスタートする ■

FRBの緩和策は、実質的には変化していません。

MBSの買取
米国債の買取
ツイストオペ

この順番で上限額を決めて実施していたオペレーションを、
同時に実施して、期間を無期限に延長しただけの事です。

これって、日銀の「時間軸」と同じ手法とも言えます。
金融緩和がこの先継続されるという安心感で、期待インフレを高める政策です。

しかし、日銀の緩和策は、円キャリーに利用されただけでした。
日銀の金利引き上げが遠因となってリーマンショックを引き起こしたとも言われています。

アメリカの「無期限のドル供給の継続」の破壊力は日銀以上でしょう。
もし、FRBが利上げをする状況が生じたならば、
世界は震撼するハズです。

FRBもECBも日銀も、ルール無用のチキンレースを繰り広げています。
誰が一番最初にブレーキを掛けるかで、
崩壊の発生する場所が代わってきます。

今までは、日銀が周回リードしていましたが、
リーマンショック後、FRBとECBが猛追しています。

そして、とうとうFRBが持ち前にビックパワーを生かして首位に踊り出ようとしています。

カーブを曲がりきれずにコースアウトするのか?
それとも、カーブ手前で急ブレーキを掛けるのか?

何れにしても、市場はその瞬間がいつなのか固唾を呑んで見守っています。

手元の車券が一斉に宙に舞う瞬間は、はたして訪れるのでしょうか?

To CIA長官代理様 /  From Kim / Sub 「今回の演出はお気に召していただけましたか?」

2012-12-12 10:25:00 | 時事/金融危機
 



A


B


C


D




To CIA 長官様  From  Kim  Sub 今回使用する機材について


CIA長官 デービット様

いつもお世話になっております。

さて、ご質問の今回使用いたします機材についてですが、

こちらのデザイナーとも相談して4案程サンプルを作成いたしました。

添付資料をご参照下さい。


私としては、最近のデザイン傾向を反映してレトロ・フューチャーなAかBがお薦めです。

Cは「いまさら」という感じがいたしますし、

Dは準備が大掛かりになりますので、わが国の財政を考えると難しいかと存じます。



Ro Mr.Kim From CIA長官代理  Sub 予算は補填します

親愛なる 同志 Kim へ

早速の提案ありがとう。

大統領とも相談しましたが、やはりDがそれらしいのではないかとの意見でした。

私個人的にはBが好きなのですが、ファンには一目瞭然なので止めました。


つきましては、追加予算お見積もりを提出して下さい。

日本の選挙を前倒しにする予定なので、

早急の対応を希望します。



To CIA長官代理様  From Kim Sub 追加お見積もりの件

CIA長官代理様

デービット長官の辞任を先程ネットで知りました。

残念です。

さて、追加のお見積もりを添付いたします。

ご参照下さい。




To Mr.Kim From CIA長官代理  Sub 製作とスケジュールについて


親愛なる 同志 Kim

見積もり、承認しました。

つきましては、製作を開始して頂きたいのですが、

完成スケジュールは日本の選挙の直前の12月10日頃にして頂けますか。

衛星写真はこちらで加工しますので、簡単な形だけで結構です。


To CIA長官代理様   From Kim Sub 準備が完了しました

CIA長官代理様

現場の準備が整いました。

いつでもスタンバイOKです。


To Mr.Kim From CIA長官代理   Sub OKです。撤去して下さい

親愛なる  同志 Mr.Kim

後はこちらの画像処理と情報操作で仕上げを行います。

ミサイルを速やかに解体、撤去して下さい。



To CIA長官代理様   From Kim   Sub (緊急)解体を韓国に知られてしまいました


CIA長官代理様

緊急の要件です。

解体を韓国のKCIAに知られてしまいました。

至急対処の程、宜しくお願いいたします。


To Mr.Kim From CIA長官代理   Sub 発射の発表をして下さい

親愛なる  同志 Mr.Kim

緊急の件、了解しました。

至急、「衛星を発射した」と発表して下さい。

後はいつものいつも通りです。




To CIA長官代理様   From Kim SUb 衛星発射を発表します

本日、9時45分に発射したと発表します。



CIA長官代理 「皆、集まってくれ!!」

      「今、同志Kimから連絡があって、発射時刻は12日の9時45分になった」

      「ミスター野田、電話聞こえているかい?

       そういう事だから官邸に閣僚の召集を掛けてくれ。」

      「ジミー、君は自衛隊に連絡だ。『衛星は発射された』と伝えろ」

      「テッド、衛星写真はどうだ?彼らの撤去は完了しているかい」

      「OK、では準備は完璧だ。記者会見を開いてくれたまえ」



首相官邸  「なんだってオレ達がこんな茶番に付き合わなきゃならないんでよ。」

      「そうだな。これって自民とか維新を有利にするだけだよな」

      「仕方ないさ、あちらさんの指示とあっては」

      「それにしても北も良く付き合ってるよな」

      「ほら、オヤジに似てこういう事が好きなんだよ。」

      「どうせなら、いっそ、サンダーバードを飛ばして欲しいよな」

      「イヤ、シャレじゃなくて、今回マジにCIAにプレゼンしたらしいぜ」

      「エ、マジ?!」

      「オバマがNG出したんだと。CIAは結構乗り気だったみたいだけど」

      「ウソ!?ホント!!  それってマジで大ウケ」




某所で・・・「ジュリアン、CIAをハッキングしたらこんなメールだ出てきたぜ!!」

      「イヤー、これはちょっとムリっしょ!!」

      「だよねぇー、緊張感無さ過ぎじゃん。」

      「ちょと、最近手抜きだよね。馴れ合いっていうか・・・」

      「みんなこんな感じだから、オレ達もそろそろ転職かな・・・」




北朝鮮が何故この時期にミサイルを発射するのか?

皆さんも薄々お気づきではないかと思います。



ちなみに、本日の内容は全てフィクションであり、
実際の人物、団体とは一切関係ありません。