2007年と1986年。2つの時代をつないで青春の甘ずっぱい感傷が描かれる。ケラリーノ・サンドロビッチ監督第2作。前作同様、実に中途半端な映画だ。かなり期待したのだが、途中からもうどうでもよくなってしまった。これには乗れない。2時間7分という長さもこの映画の駄目さを象徴している。スピーディーではない。ぐだぐだしつこい。
ある種の距離感は悪くはない、と思った。感傷的なのもいいが、自家撞着してる . . . 本文を読む
テキストとしてプルーストの『失われた時を求めて』を使用して、文学座の女優である渋谷はるかさんを共演に迎えてボヴェ太郎が挑むアイホールとの共同プロジェクト。彼のダンス作品が言葉を受け入れる。それだけでも興味津々。
もちろんこれは単純な小説のダンス化ではない。(それはそれで興味があるが)小説からイメージとしての風景を喚起する箇所を抽出して引用する。きっとこのやり方は正しい。だが、見ていて企画意図 . . . 本文を読む
2劇の新プロジェクトは『苦痛と快楽のシリーズ』。来年の3月まで4作品が連続上演される。今回はその第1弾。なんだかいつものことだが、次々と新機軸を開拓して楽しんでいるなぁ、と感心させられる。よくわからないけど、この集団のこのフットワークの軽さは驚きだ。
今回はひとり芝居の3本立。しかし、この3本、なぜか微妙にリンクしていく。それどころか3本が絡み合って1本の芝居の様相を呈してしまう。普通なら1 . . . 本文を読む