「3時間20分はあんまりな長さだ。冗長で、完全に自分の世界に酔っている」だなんて言ってもいい。だが、そんな周囲の雑音に戒田竜治さんは全く耳を貸さない。(はずだ)彼はわが道を行く。何よりもまず、この自分の世界を愛しく思っている。それでいいのだ。独りよがりすれすれで作られたこの作品は、何かと異論もあるだろうが、1本筋の通った気持ちのいい作品だと思う。まずそのことを言っておこう。
この芝居はこれま . . . 本文を読む
とてもストレートで、見ていて少し怯んでしまいそうになる作品だ。この生真面目さが作、演出を担当した芳埼洋子さんのよさだ、とも言える。
象徴的なエピソードがざっくりと核心のみを突いてくる。父と息子、母と娘、さまざまな家族模様がこの芝居の中に挿入されていく。それをピン・ポイントで見せていく。
8人の男女により繰り返される遊びから芝居は始まる。彼らが何なのか、最初はよくわからない。やがて彼らは森 . . . 本文を読む
公開されたときぜひ見たいと思ったのに、例によって苛酷な上映環境ゆえ、劇場には行けなかった。モーニングショーだけ、とかそういうのはやめて欲しい。まぁ、お客が入ってなんぼ、なので公開されるだけましか、とも思うが。それにしても、である。ようやくDVDになったので、レンタルしてきた。
内モンゴルの風景が美しい。劇場で見たならそれだけでも感動しただろう。トゥヤーという女性の生活が綴られていく。半身不随 . . . 本文を読む