さっぱりとした真夏のハタのカルパッチョも良かった。しかし、クアトロはまだその上を行くおすすめのカルパッチョが用意されていた。銚子産のクロムツだ。クロムツはアカムツと親戚ではない。しかもムツとも違う。クロムツはクロムツなのである。そのクロムツは、深海魚であり、するどいキバを持っているどう猛そうな顔付きの魚だが、味わいは脂の乗りが緻密であり、名前のようにむっちりとした旨みの魚だ。実に面白い。真夏の夕刻、冷房の効いたクアトロでいただくクロムツのカルパッチョ。さらに、テルッツィ&ピュトーのヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ。クアトロの新たな真夏の方程式。実に面白い。
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