じぇじぇ、クアトロにあまちゃん鯛がやって来た。
山形産のあまちゃん鯛こと甘鯛が本日のクアトロのおすすめだ。
甘鯛は名前の通り、味わいに甘みのある魚だが、顔立ちが頭巾を被った尼さんに似ているから尼鯛という説もある。
まあ尼鯛よりは甘鯛の方がおいしそうではある。
また京都ではグジと呼び高級料亭で扱われる魚だ。
頭の形がけったいな魚で屈頭角(クズナ)から転じたという。
静岡では、家康公もいたくお気に入りの魚で、この魚を献じた女中の名前から興津鯛と呼ぶ。
甘鯛、尼鯛、グジ、興津鯛とこの魚の名前にも色々と物語があるものだが、現代風にあまちゃん鯛も捨てがたい。
何にしても、このあまちゃん鯛こと甘鯛は秋から冬にかけてが旬である。
舞台は、未開の地・豊四季のクアトロ・スタジオーネ。
そのクアトロにはるばる北海道からやって来た活毛ガニ。
その活毛ガニをどう調理しようかと、クアトロのシェフは包丁を片手に考えている。
茹でたての毛ガニの甘みのあるむき身にカニ味噌を和えて食べる。
全ての人が言葉を忘れる毛ガニならではの美味しさの世界。
さて、お客さまの要望があれば、いっそ丸ごとパスタにしようか。
そんな贅沢がこのクアトロでは許されようとしている。
さらに、白ワインか日本酒を合わせて楽しむ。
すでに毛ガニを食べることに大儀はない。
ただ、その日の美食を求めるだけだ。
人は、どこまで許されるのか。
人は、どこまで食べることにどん欲なのか。
北海道産活毛ガニ、クアトロで本日公開。