湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆ワグナー:「ニュールンベルグのマイスタージンガー」~1幕への前奏曲

2016年11月28日 | Weblog
ムラヴィンスキー指揮モスクワ・フィル(BMG,MELODIYA)1941・CD

速い。軽い。キーが高い。割合とロマンティックで、フレージングにも気を使った演奏ぶりが意外である。ミャーミャーいうヴァイオリンの音は時代のなせるわざであろうが、モスクワ・フィルらしい前へ前へ進もうとするせっかちなところや、鋭く激しく研ぎ澄まされたアンサンブルはこのオケならではの味を醸していて面白い。対位法的な組み物がとてもスムーズな流れの中にかちっと噛み合っているところはワグナーにも意外と適性のあったムラヴィンスキー、さすがの匠の技である。この速さできっちり出来上がっているところも素晴らしい。いかんせん録音が悪いので無印にしておくが、ロシア流儀のワグナーとして記憶に留めておくに相応しい特徴的な演奏である。クライマックスでのペットのヴィブラートがポイント。気持ち悪く感じる人もいるかも。,
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