おひさしぶりです。ひさしぶりに新規開拓しました。多摩丘陵にスーパー銭湯はなくはないのですが、いずれもおそらくチェーン系の深層採掘の温泉で、エリア的に稲城となるとよみうりランド周辺には確か昔から温泉はなくはないと聞いているので、ゆらんに掲載されているここも墓参りの機会があれば行こうと思っていました。春の彼岸ですね。
南武線南多摩駅が最寄り駅となりますが、距離はさほどないもののいきなり坂を登る形になります。ちょっときついな。多摩ニュータウンを造成するときほぼ原型を失った中世の大丸城跡の南下に威容を示しているのがこのスーパー銭湯です(対面に城山公園がありますが城址ではない模様)。
見た目や入り口は仰々しいですが中は比較的簡素です。コロナ対策で自動体温測定したあとタオルなしプランと言えば(平日800円台)靴箱の鍵とひきかえに腕輪をもらう、それだけで自由。休憩スペースは正直狭く、設備もテレビ等なく簡素ですが、砦からの風景を彷彿とさせる窓外の景色が売りともいえます。岩盤浴など売りのサービスは看過して3階にあがると浴室。建物も外観より小さく感じますが、後で出てくる浴室外湯含め内装・構成要素は綱島温泉湯けむりの庄や、宮前平などのチェーンに似ています。二百円で座れる高性能マッサージ機がずらっと並んでいて避けるように脱衣場へ。けっこうざっくばらんな雰囲気で好きですが、ちょい狭いようにも思いました(休日なので混んでたせいもある)。コロナのことがあるので高速着替え。内湯もそんなに広くないけど洗い場はしっかりしている。黒を基調とした内装がゴージャス感を出してますが、他の千円級スーパー銭湯と似てるなあというかんじ。大浴槽は循環式温泉。高濃度炭酸泉は突然混んだり空いたりしてますが、そこまで高濃度でないのか?水風呂、寝湯(シルク湯)、そして外へ出るとここもあんまり広く感じないのは詰め込んでるせいで、通路脇に企画湯(フルーツ湯でしたがおひとり主のように延々入って浮いてる造花を投げすててる人がいた…)、奥には源泉かけ流し温泉岩風呂と広い循環式温泉があり、循環式のほうはやわらかいですが、源泉かけ流しは少し温度が上がるのもあってわりと強めの感がある。味はなく色は薄め褐色透明、肌がクキクキするつるつる感がすぐ出てきて、これは塩化物泉とは言えず、モール臭もすこしあるので黒湯なんでしょう。しかし多摩丘陵で標高的に1700メートルも掘って大田区では数十メートルで出るような黒湯なんてあるんだろうか。黒湯以外の成分系温泉なので黒湯と称しないのかなあ。冷泉でなく熱めの温泉として出てるように読めるので、そこが特別なところかもしれない。
そして壺湯が3つあり、2つは酒粕風呂みたいなんですが、私が滞在中、3つとも同じ人が寝てて、誰も入れませんでした。こういうのはだめだよ。店が配慮しなければ。
その壺湯の裏が竹垣なんですが、脱衣場に面していて、タバコスペースになってる。合理的だけど、そんなスペースを詰める必要あるのかな。。
墓掃除の疲れを癒やすにはまあまあ、値段相応でしたよ。うす目の黒湯に入ったような感じが体に残りました。つまり効能に持続性はなかった。うーん。。