つれづれなるままに  1773  演劇鑑賞  有吉佐和子原作「三婆」

2013-06-30 08:48:51 | 雑記

10年ほど会員だった観劇会、「えんかん」今年抜けました。時間の調整ができず、休みがち折角のキップも無駄になっていました。

今日はそれとは違う演劇鑑賞、友に誘われて有吉佐和子脚本「三婆」これは有吉佐和子の短編小説。

三婆に扮した主演三人の演技合戦が見もの。武市産業社長の武市浩蔵が妾の駒代の家で死亡しました。浩蔵が借金を残して亡くなったため、本妻の松子が住む本宅の一部と、浩蔵の妹であるタキの家が売却され、松子が住む本宅には家を失ったタキが住み着くようになり、さらに料理屋を開業するまでの間だけ住まわせてほしいと、妾の駒代まで押しかけてくる。こうして“三婆”の不思議な共同生活が始まりました。

 戦後の混乱の中、いがみ合いながらも それぞれに変化していく3人の「婆」のと周囲の人たちが巻き起こす騒動を描いた喜劇、10年後廃墟と化した本妻の屋敷で、老いさらばえた3人が死を待つ、高齢化社会が抱える問題をさらりと、3人3様の生き様をコミカルに描いいる作品でした。

この会は「銀の会」60歳以下はお断りという演劇企画集団、老人パワー、老人であればあるほどいぶし銀の味がでる。また機会があれば、楽しみたいと思います。

会場途中の大通公園「バラ園」今が満開