りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

SAME OLD ROCK'N ROLL

2010-04-13 | Weblog
浜田省吾の歌を、最近よく聴く。

・・・と言っても、このブログをよく読んで下さってる方は、
僕が長年の浜田省吾のファンだということは、よくご存知だと思う(^_^;)

正確には、“40歳前後の頃の浜田省吾”の歌を、最近よく聴く。

それは僕が今40歳なのと、多分に関係があると思う。
・・・というよりも、今自分が40歳だからこそ、その頃の浜省の
歌を聴きたくなっているんだと思う。

浜田省吾が40歳前後、いわゆるアラフォーだったのは、今から約20年前。
当時発表したアルバムが「誰がために鐘は鳴る」だった。

当時、浜田省吾は38歳。
それまでの作品と比較しても、明らかに内省的なアルバムだった。
そしてそのアルバムが持つ“意味”なんて、当時世間の“せ”の字も
知らない全く無知だった20歳の僕に分かるわけがなかった。

♪40回目の/誕生日に/自分の頭を撃ち抜く奴は/
あまりに一途な/理想と望みを/描き続けたそんな男さ♪

首を長くして待ちわびていた2年半ぶりのアルバムだったのに、
1曲目のそんな出だしの歌詞を耳にしたとたん、
僕は“暗いアルバムだなぁ・・・(-_-;)”と、安易にそんな烙印を
このアルバムに押してしまった。
そしてそれと同時に“40代になんて、なりたくないなぁ・・・”という
思いが僕の中に芽生えたのだった。

そうなのだ。
僕と親しい人ならよくご存知だと思うが、僕は30代の頃、40代になることを
本当に嫌がっていた。
今までちゃんと話したことがなかったが(まぁ、そんな必要もなかったのだけど)、
実は、その原点は、このアルバムだったのだ。

あれから、20年。
やっと、あの頃の浜省の年齢に追いつき、そして越えてしまった僕がいる。
そして今、やっとこのアルバムの“意味”が分かる年齢になった気がする。

実際、今、僕が最も好きな浜田省吾のアルバムは、「MAINSTREET」でもなく、
「J.BOY」でもなく、1990年に発表された、「誰がために鐘が鳴る」だ。
収録されているすべての曲が、身に染みる。

その中でも一番染みるのが、この歌かもしれない。
初めて聴いた20歳の頃は、単に落ち込んだ旧友を励ましている歌だと思っていた。
でも、今は違う。
この歌の主人公は、おそらく、自分の内面に向かって歌っているのだ。
つまり、自分自身を叱咤し激励し鼓舞しているのだ。
そのことに、最近、やっと気づいた。

そうか。
そういうことか。
それに気づいたということは、手前みそだけど・・・・僕も、この歌の
歌詞のように、このタフな時代の中で成長しているのかも知れない。
もしそうならば、嬉しい。

「SAME OLD ROCK'N ROLL」浜田省吾


コメント
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