りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

コカ・コーラ!

2011-02-02 | Weblog
僕が書いた小説が初めて世に出たのは、今から8年前のことだった。

地元のタウン誌が主催した文芸大賞に作品を応募し、優秀賞を受賞した。
僕自身も初めて公式なコンテストに応募した作品だったので、受賞を
知った時は、本当に心臓が止まるかと思った。

受賞した小説は「コカ・コーラ!」というタイトルだった。
思いっきり商標登録に引っかかっていた(爆)
しかしそこは編集部が色々と骨を折ってクリアしてくれたおかげで、
無事に3ヶ月間にわたってタウン誌に連載された。

内容は80年代初期の小さな海水浴場を舞台にした、14歳の少年少女の
物語だった。自伝的小説、と言われても否定できないような作品だった。
(あまり好きな表現ではないが・・・)

昨日、久々にその作品が掲載されているタウン誌を押し入れから引っぱり
出して読んでみた。

面白かった(爆)

ものすごく荒削りで、今読んでも表現が稚拙だったり大げさすぎる部分も
多々あるのだが、自分が書いた作品とは思えなかった。

今の自分が忘れてしまった表現や文体や構成が全篇にわたって散りばめら
れていたのだ。

キラキラしている。
音楽にしろ、絵画にしろ、彫刻にしろ、“ものづくり”の初めての作品には
必ずと言っていいほど息づいている、純粋さや勢いが凝結したような輝きを
そこに感じた。

宝物だなぁ。
あらためてそう思った。
僕が、本気で、真面目に、それこそ身を削るようにして書いた作品。

願わくばもう一度推敲した後、改稿補足して、世に出してあげたい。
今なら、あの頃よりはもっともっと純度や瞬発力を凝結させた作品にできる
ような気がするんだけどな。

これはいつか叶えたい、僕のささやかな夢かもしれない(^_^;)
コメント
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