りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

優しい雨。

2011-02-09 | Weblog
昨夜。

仕事の帰りは、雨だった。
家路をたどるクルマの中で、規則的に動くワイパーを
ぼんやりと眺めながら、ふと、この歌を思い出した。
出だしの歌詞なんて、今の自分そのもののような気がして、
誰もいないクルマの中で思わず苦笑した。

この歌が流行っていたのは、ちょうど今ごろの季節だった。

17年・・・いや、もう18年も前になるのか。
あの頃、僕は広島の広告会社で働いていた。
新卒で入社して10ヶ月弱。
深夜まで残業残業残業の毎日で、いつもクタクタのボロ雑巾の
ようになって一人暮らしのボロアパートに帰っていた。

そんな生活を送っているくせに、一丁前に“プライベート”はあった。

ドライブに出かけたり、飲みに行ったり、コンサートに行ったり・・・。
もちろん、好きな娘もいた。
真夜中というよりも夜明けが近いような時間に、オンボロクルマを
ぶっ飛ばして会いに行った。

今思えば、どこにそんな元気と時間があったのだろう?
単に、若かっただけ・・・と言われればそれまでだが、
もしかしたら、今よりもエネルギーの配分や時間の使い方が
上手かったのかもしれない。

あの頃に帰りたいとは思わない。
それどころか、あの頃の尋常ではない高揚感に満ちていた自分と
今の自分が同一人物だということが、たまに信じられないことがある。

大人になった・・・と言われればそれまでだが、それだけじゃない
ような気がする。
たとえば、今日の日記のテーマにしたこの歌にしても、昔はサビの
歌詞が僕の心を鷲掴みにしたのに、今は上述したように出だしの歌詞が
心に染みてくる。

・・・やっぱり、大人になったのだろうか。
良し悪しは別として。


小泉今日子「優しい雨」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする