林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

愛と青春の旅立ち-2009年関西の旅 5

2009-09-02 | 鉄道・旅行
5.グッドモーニング-「スルッとKANSAI 2dayチケット」と南海電鉄の味わい深い駅舎たち

昨日早めに寝たためか、22日土曜日は5:45a.m.に目が覚めた。
シャワーを浴びて支度をしながら7:00a.m.を待つ。
さすがに早い時間から飲んだためか、ちょっと飲み過ぎた。
7:00a.m.から朝食を喰う。
14日前の早割プランのため、モーニングは無料となった。
朝食は洋軽食のバイキングで、
野菜サラダ、玉子サラダ、ウインナー、焼き豚、ペペロンチーノ、
パン2種、オレンジジュース、コーヒーなど。
プレートに盛り付けて行く方式で、無料の割にも美味しく満足だった。
ホテルによっては、無料というととりあえず食い物さえだしゃいいんだろという、
かなり投げやりなバイキングもあるが、
ここは味覚的にも満足のいくものであった。
部屋に戻って歯を磨いてからチェックアウトする。
和歌山駅で08:09の和歌山市行きの電車に乗って終点の和歌山市へ。
紀勢本線は亀山から和歌山市までの384.2kmの長距離の主要幹線で、
JR東海が亀山から新宮まで、JR西日本が新宮から和歌山市までを管理している。
またJR東海の管轄は非電化区間で、JR西日本管区は直流電化されている。
紀伊田辺から和歌山間は複線化されているものの、そのほかは単線区間である。
和歌山から和歌山市も単線区間であり、2両編成の105系が運行されていて、
和歌山から御坊までとは運転系統が違っている。
和歌山市までは切符を購入して行き、改札の外に出てから窓口で、
事前に購入したクーポン券で「スルッとKANSAI 2dayチケット」と引き替える。



これはカード式で、2日間スルッとKANSAIのほとんどのエリアが乗り放題となる。
山陽電鉄の網干、姫路から南海電鉄高野山ケーブル、京阪石山坂本線まで広範囲で利用できる。
これで3,800円ならかなりお得感がある。
まずは08:30の南海本線特急「サザン」でいったん堺まで行く。
この南海電鉄本線の特急「サザン」はユニークな特急で、
特急車両の10000系に普通列車用の7000系、もしくは7100系を連結している。
10000系は2+2の転換クロスシートで、全席指定のため座席指定料金が発生する。
その一方で、7000系、7100系の方はロングシート車で、運賃のみで乗車できる。
一般に特急は速達性に対して別料金が発生するが、
南海「サザン」はあくまでも座席の乗り心地に対しての特別料金なのである。
以前は10000系に乗って難波まで行ったことがあるが、今回は普通車の方に乗る。
堺で下り列車に乗り換えて諏訪ノ森まで行く。



南海電鉄では浜寺公園の駅舎が日本最古の私鉄駅舎として有名だが、
隣の諏訪ノ森も正面にステンドグラスがあしらわれた瀟洒な駅舎である。
前から来たいと思っていたが、今日漸く実現できた。
南海電鉄は昔から残っている駅舎の中には味わい深いものが多い。
前に来た時も西天下茶屋を取材したし、
形は朴訥としているが、汐見橋も喧噪の中にあって時代に取り残されたような雰囲気を醸し出している。
それに始点の難波駅も1933年に完成した古代ギリシア建築を思わせる重厚な造りである。
南海電鉄にはそういった文化的社風が息づいているのかもしれない。
出来ればそういうものを将来的にも残して貰いたいものである。
しかし南海本線には堺市が事業主体となって連続立体交差事業が計画されており、
これによって浜寺公園と諏訪ノ森が高架駅になる予定である。
完成は平成30年3月が予定されており、
まだ具体的な方針は分からないが、出来ることなら駅舎を保存する形で工事が行われて欲しい。
高架駅でも地上の出入り口は必要だし、
それが無理なら東急の田園調布駅のように駅舎だけの保存でもいい。
利便性も大事だが、鉄道資産は地元の文化的財産として大事にして欲しいものである。
諏訪ノ森から普通電車で羽衣まで行き、高師浜線に乗り換えて終点の高師浜まで行く。
乗り潰しのつもりで行ってみたのだが、
ここの駅舎もステンドグラスの使われた南海電鉄特有の美しい駅舎だった。



終点の高師浜駅は高架駅だが、階段を下りて改札口になり、そこにこの駅舎がある。
高架化されても駅舎を保存し、使用する方法は幾らでもあるのだ。
付近は住宅街でよくある街並みだが、その中で駅舎だけが異彩を放っている。
駅を中心に街並みが存在している感じがあって、鉄道と地域住民との良好な関係の象徴となっている。
再び羽衣に戻り、区間急行で天下茶屋まで行く。
ここで大阪市営地下鉄堺筋線に乗り換え、北浜まで行く。
北浜で下車して京阪に乗り換えるが、予定より早い時間で経過しているので、
新しくできた中之島線を取材したいと思い、難波橋駅まで歩く。
土佐堀川を渡らなくてはならないため、地下道はなくいったん地上に出て、難波橋を渡る。
中之島は堂島川と土佐堀川に囲まれた中州的な場所で、
大阪市役所や中央公会堂などが建てられた大阪の中心的な場所のひとつである。
大阪国際会議場の地下に出来た中之島駅を始点とした中之島線は、
天満橋で淀屋橋を出た京阪本線こと合流する。
路線は京阪や大阪市などが出資して作られた第三セクター、中之島高速鉄道が所有し、
京阪電鉄が第二種鉄道事業者として乗り入れる。
中之島まで行っていったん地上に出て駅取材し、そこから始発の快速急行に乗る。
これはこの中之島線の開業に合わせて投入された3000系新型車両が投入されている。
京阪電鉄に有料特急の設定はないが、
それに匹敵するアコモを誇る車両が多いのもこの鉄道の特徴である。
3000系も8000系と同様、転換クロスシートが2+1で設置され、
終点駅での自動転換と乗車位置の変更を行う。
これは乗車位置から若干ずらした位置に停車して降車を行い、
車内整備のあとにシートの転換を自動で行い、乗車位置に列車をずらして乗車を行う。
運転手はちょっと大変だが、乗降客の衝突を防ぐいいアイディアである。
車内シートも悪くない。
JRの有料特急でもこれより劣るシートもある。
12:00ちょうど中之島駅発車の快速急行で枚方市を目指す。
地上に出ると少し雲は多いが、天気はそれほど悪くなかった。

 ※この文章はgooブログ「林檎乃『とほほ・・・。』ブログ」と
  ぷらぷらレール「れいの日記」、同時公開です。
  ご了承下さい。
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