2.キャンセル待ち攻防戦と30分の死闘-最終計画確定
大まかな計画が策定されたので、
まず8月10日にJR幕張駅のみどりの窓口で行きの寝台特急「あけぼの」の、
“シングルデラックス”の特急券・A寝台券と幕張から青森までの乗車券を購入する。
これはすんなりと取ることが出来た。
12日にはJR千葉駅のみどりの窓口で北海道フリーパスを購入し、
同時に9月11日分の「スーパー白鳥1号」の指定席券を取得する。
15日にはJR取手駅で9月13日「北斗5号」と14日の「北斗15号」、
JR上野駅で9月15日の「北斗15号」の指定席券を取得する。
同じ日に2ヶ所のみどりの窓口をハシゴしたのは、
取手駅に行ったのが10:00a.m.前で、まだ1ヶ月前になっていなかったためである。
そしていよいよ9月17日のちょうど1ヶ月前の8月17日、
つまりこの日の分の指定席が発売される10:00a.m.ちょっと前にJR幕張駅に行った。
前に一人並んでいたために10:00a.m.よりも3分くらい遅れてしまい、
結果的に「トワイライトエクスプレス」のA寝台個室“ロイヤル”は完売になってしまった。
仕方がないのでB個室“ソロ”で見て貰ったが、それも完売だった。
たぶん、どこかの旅行会社が事前に押さえてしまっているのだろう。
何となく予感はしていたが、今回もまた取ることは出来なかった。
とほほ・・。
このチケットはたぶん一生取ることは出来ない・・・そんな絶望的な気分となった。
一応、キャンセル待ちをお願いして、
北海道フリーパスの最後の2回分、
9月16日分の「スーパーカムイ7号」と「スーパーカムイ40号」の指定席券を取得した。
これで北海道フリーパスは6回分の指定席を取ることは完了したことになる。
結局、帰りは飛行機を使うこととした。
ANAのホームページに行って9月17日の新千歳-羽田の082便を旅割で予約する。
予約と同時にクレジットカードで決済する。
新千歳-羽田間は便数も多いので2ヶ月前でなくても取ることが出来た。
日程が確定したのでネットで調べて、最終的にルートインホテルズの系列である、
「ホテルグランティア函館駅前」と「ルートイン札幌駅北口別館」に予約を入れた。
「ルートイン札幌駅北口別館」はシングルが満室になっていたため、
コンフォートルームを方で取る。
こちらは1,000円高いが仕方がない。
これで準備は万端である。
帰りの飛行機は20:45の出発でかなり予定より時間が出来てしまった。
そこで最終日の予定を変更して、“SAPPORO共通1DAYカード”を購入して、
札幌市営地下鉄の未乗車区間の完乗も計画する。
“SAPPORO共通1DAYカード”は札幌市交通局が発行するもので、
1,000円で札幌市電と札幌市営地下鉄が乗り放題になる。
これは去年も利用して、札幌市電の車両取材と未取材電停の取材に使用した。
既に函館市電と札幌市電は全区間乗車済みなので、
札幌市営地下鉄の完乗が完了すると、北海道内の全ての現有鉄道の完乗を完了したことになる。
札幌市電は東西線、南北線、東豊線の3系統があり、
東豊線の大通から福住までは札幌ドームに行った時に乗っているし、
東西線もさっぽろから新さっぽろまで乗っている。
南北線は去年さっぽろから真駒内まで行って車両取材している。
そこで残りの区間を完乗し、ついでに「すみれ」でみそラーメンを喰う計画を組み入れ、
最終日の計画を以下のように変更した。
9月17日(木)7日目
※ルートイン札幌駅前北口チェックアウト
09:01-05札幌-函館本線・上り2144M(17)-09:22手稲[21]
09:43※-手稲※-函館本線・下り159M(22)-10:05苗穂[69/1:09]
11:14苗穂-函館本線・上り3626M(4)-11:18-30札幌[17]
※SAPPORO共通1DAYカード1,000円購入
11:47さっぽろ-札幌市営地下鉄南北線・下り119(8)-11:55中の島[59]
※「すみれ本店」
12:54中の島-札幌市営地下鉄南北線・上り142(4)-12:58すすきの[11]
13:09すすきの-札幌市電上り154(20)-13:29電車事業所[91/1:31]
※車両取材
15:00電車事業所-札幌市電上り182(19)-15:19西4丁目[14]
15:33大通-札幌市営地下鉄南北線・上り190(10)-15:43麻生[30]
16:13麻生※-札幌市営地下鉄南北線・下り205(9)-16:22さっぽろ[33]
16:55さっぽろ-札幌市営地下鉄東豊線・上り212(11)-17:06栄町[28]
17:34栄町※-札幌市営地下鉄東豊線・下り219(13)-17:47大通[29]
18:16大通-札幌市営地下鉄東西線・上り240(15)-18:31宮の沢[33]
19:04宮の沢※-札幌市営地下鉄東西線・下り257(5)-19:09琴似[22]
※徒歩移動
19:31琴似-快速エアポート194号3974M(45)-20:16新千歳空港[29]
20:45新千歳空港-ANA082便-22:20羽田空港[20]
22:40羽田空港-リムジンバス(45~75/1:15)-23:25~23:55JR津田沼駅[5、17]
23:30津田沼-総武緩行線・下り2216C(6)-23:36幕張
(00:12津田沼-総武緩行線・下り2384B(6)-00:18幕張)
これで計画は完成し、あとは当日を待つだけとなった。
それでもトワイライトは諦めきれないので、
16日と17日に札幌の“みどりの窓口”でキャンセルが出ていないかどうか確認し、
もし万が一に取れた時にはANAの方をキャンセルしてトワイライトで帰ってこようと思っていた。
しかし、事態は思いもかけない方向に動いていたのである。
9月2日、10:08a.m.に携帯に着信があった。
JR幕張駅からである。
この日は病院に行くために支度をしていて、
ちょうど携帯から離れていたのだが、折り返しで電話すると、
キャンセル待ちだったトワイライトに空きが出たという。
奇跡だ!
本当にそう思った。
1年半トライし続けて、やっと取ることが出来たのだ。
今まで何回、みどりの窓口に通ったことか・・・。
勿論、それを取って貰い、病院に行く前に受け取ることにした。
しかし発券にはかなり時間がかかった。
JR幕張駅はJR東日本の管区であり、
「トワイライトエクスプレス」はJR西日本の運行する列車である。
そのため「北斗星」や「カシオペア」とはチケットの取り方が違う。
それでマルスを叩いては同僚の職員に尋ねたり、時刻表を見たりして、
さらにどこかに電話をして叩き方を聞いたりして、漸く発券できた。
結局、食事券まで含めて発券に30分かかってしまった。
普通なら1枚の切符を発行するのに30分もかかったらぶち切れているところだが、
幻のチケットなので、発券し終わってから、
こちらから「有り難うございます」と云ってしまったくらいだった。
結局、当初の計画どおり、トワイライトで大阪経由で帰ることにした。
ANAのチケットはホームページでキャンセルすることにした。
超割で購入しているため、半分しか戻ってこないが仕方がない。
最終計画は結局、当初の計画通りで決行することにした。
※この文章はgooブログ「林檎乃『とほほ・・・。』ブログ」と
ぷらぷらレール「れいの日記」、同時公開です。
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