林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

北海道完乗の旅-まだ見ぬ鉄路を求めて 5

2009-09-25 | 鉄道・旅行
5.江差線完乗と木古内の「急行」と「北斗星」のスイッチバック

旅行用バッグをコインロッカーに預け身軽になってから、
789系「スーパー白鳥26号」の自由席に乗り込む。
早めに行ったために何とか座れたが、自由席、指定席とも満席で、
デッキには人が溢れていてまるで通勤電車のようであった。
札幌から36分かけて木古内まで戻る。
ここで789系を降りて江差線江差方面に乗り換える。
乗り換え時間は31分あったが、木古内は以前に駅取材済みのため、
改札を出て自販で飲み物を購入して直ぐに江差方面のホームに行く。
江差線は五稜郭から木古内を経て江差に至る79.9kmの路線だが、
五稜郭から木古内までは交流電化され、789系やブルートレインなども行き来するが、
木古内から江差は非電化単線でその様相が異なる。
運転本数も少なく、北海道新幹線が函館まで延伸した時にはJR北海道から分離が予定されている。
その際利用客の少ない木古内から江差の区間は廃止が濃厚である。
北海道新幹線新青森-新函館間が開通されるのは2015年の予定だが、
この区間はなるべく早い時期に乗っておきたいと思っていたのだ。

江差線は1913年9月15日にに上磯軽便線として五稜郭から上磯間が開通したのに始まる。
後に上磯線に改称され、1930年10月25日には木古内まで延伸された。
1935年12月10日には湯ノ岱、1936年11月10日には江差まで延伸され、
全通とと同時に江差線に改称された。
国鉄分割民営化後の翌年、1988年3月13日に青函トンネルが開通し、海峡線が開業した。
それに合わせて江差線五稜郭-木古内間が電化された。

15:01にキハ40形810が木古内駅を発車し、1時間7分かけて終点江差に到着する。
途中の湯ノ岱は駅員配置駅であり、ここから先はスタフ閉塞になっている。
そのため列車が到着すると駅員が運転席までキャリアを持ってくる。
帰りは運転席からキャリアを貰って列車を見送る。
湯ノ岱から先はスタフの入ったキャリアを持っている列車しか通行できないと取り決めている。
16:08に終点の江差に到着する。



終点の江差も駅員配置駅だが改札業務はせず、列車を降りる時に切符を回収する。
当然、「北海道フリーパス」を見せただけで下車する。
折り返し時間は8分だが、スタフ閉塞のため、単線の折り返し線であるため、
駅取材には8分もあれば十分であった。
全体的な印象は山に囲まれた平地の中を走っているという感じで、
海沿いを意識したのは江差に近づいてからの僅かな距離だった。
1時間6分かけて木古内まで戻り、ここで「スーパー白鳥19号」の到着を待つ。
乗り換え時間は1時間14分ある。
東京ではあり得ないことだが、北海道ではそんなに珍しくないのかもしれない。
この時間を利用して駅前にある「駅前飯店 急行」という食堂に入る。
ここは焼きそばが有名な店で、当然焼きそば700円を注文した。
メニューにはラーメンなども載っているが、
メニューの脇には手書きで「焼きそばを注文して下さい。店主」と書かれている。
出てきた焼きそばの写真を撮ってると店主が出てきていろいろと話をした。
木古内駅に戻り、列車到着までベンチで待つ。
この待ち時間も北海道の旅の醍醐味・・・と思うことにしよう。
「スーパー白鳥19号」が到着した頃は日は暮れて完全な夜になっていた。
44分の旅で再び函館に戻り、コインロッカーから旅行用バッグを取り出し、
予約していた「ホテルグランティア函館駅前」にチェックインする。
部屋に入って軽くビールでブレイクし、9:00p.m.過ぎにホテルを出る。
札幌から上野に向かう寝台列車「北斗星」は、21:48に函館駅に到着する。
ここで非電化区間を牽引してきたDD51型ディーゼル機関車重連を切り離し、
反対側に青函トンネル通過用の交流電機ED79型を連結して21:48に函館を出発する。
この間に「北斗星」を取材しようと思ったのだ。
時間までの間、函館港を夜撮し、早めに改札を潜って入線を待つ。
夜の闇の中にライトをともしてDD51型に牽引されて「北斗星」が8番線に入ってくる。



函館駅は1番線から7番線までは行き止まりになっているが、
8番線だけはホームの先にも少し線路があり、機関車を切り離すスペースが確保されている。
スイッチバックして「北斗星」が海峡線に向かって発車し、
重連のまま回送されていくDD51型を見送ってからホテルに戻る。
ホテルに戻ってから再び飲み始め、11:00a.m.前には寝てしまう。
翌朝は4:45a.m.に起床し、朝一番で天然温泉大浴場「旅人の湯」に入る。
13階の展望浴場で、さすがに気持ちがよい。
部屋に戻ってクールダウンし、6:20a.m.にホテルを出る。
上野から夜を徹して札幌に向かう「北斗星」を取材するためだ。
海峡線用のED79型に牽引された「北斗星」は06:34に函館駅8番線ホームに入線し、
反対側に重連のDF51型ディーゼル機関車を連結し、06:42に札幌に向かって出発する。



これを見送って回送されるED79型も取材し、ホテルに戻って朝食を喰う。
朝食はバイキング形式で、一般的には800円だが、ネット予約しているために特典として無料になる。
スクランブルエッグ、オムレツ、ソーセージ、ウインナー、イカめし、帆立とアスパラのチーズ焼き、
カレーコロッケ、春巻、カレー、ツナサラダ、イクラ、ご飯、味噌汁、コーヒーなど。
ここはカレーは別皿になるようだ。
満腹になって部屋に戻り、歯を磨いてから8:10a.m.頃にホテルを出る。
連泊のために荷物はそのまま置いてくる。
今日は函館本線の補完取材と函館市電の取材を決行する。

 ※この文章はgooブログ「林檎乃『とほほ・・・。』ブログ」と
  ぷらぷらレール「れいの日記」、同時公開です。
  ご了承下さい。
コメント
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