rock_et_nothing

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流れはどっちに向いている

2013-02-26 23:24:27 | 随想たち
どうやらこのままTPP参加になりそうな雲行きだ。
もっとも、TPPの話が出た時点で、こうなることは予想できた。
時代の流れには逆らえないということか。

つらつら考えるに、TPPに参加しようとすまいと、もう既に根幹の部分はシロアリ被害と同じような具合になっているから、最後の仕上げがこれなのだと思われる。
自分は、”種”に興味があり、これを制するものは”食”を制する、つまりは”世界”を制すると常々考えていた。
だから、こと作物の種に関しては、外国に依存することなく、自国で品質改良を行い、それに関連する肥料や病害虫対策も、一貫して自国でまかなうべきであると思っていた。
苗種業界を心から応援していた。
しかし、どうやらその中身がいつの間にか入れ替わっているらしい。
よく考えれば、園芸種の苗種、たとえばチューリップ、球根は毎年買って植えつけないとまともな花が咲かない、それはいくら人工交配で作り出したものにせよ、あまりにも軟弱すぎる、生命の使命をなしていないとは奇妙ではないか。
経済効果優先で、一代限りの苗種礼賛でもあるかのように、わざと種の存続の遺伝子を削除しているといぶかってしまう。

たとえば教育。
没個性教育を止めて個性ある人材の育成をと始めた”ゆとり教育”、しかし、箍を緩めすぎたのか、学力の低下は著しく10年で見直しとなった。
いまは、それの揺り戻しが振り切れるところまでいき、詰め込みの最たる内容となっている。
これはまるで、愚民製造システムではないか。
教育に対して良識ある者はいないのか。

経済や国のシステムにしても、腐った膿がどぼどぼと漏れ出ていていながらも、ブルーシートを被せて見えないこと見なかったことにしている。

どうなのだろう、自民とその他連合、民主とその他連合、自民とその他連合と代わっても、深部では何も変らないのか。

流れはどっちに向いているのか考えるに、亡国への一途を辿っているとしか思えない。
そもそも、日本は一独立国家なのかも疑わしいが。