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日本人にも馴染みの深い、アメリカ西海岸のサンフランシスコ

2013-02-09 17:30:19 | 街たち
「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」アメリカ西海岸にある風光明媚な港町、サンフランシスコ。
夏は涼しく冬過ごしやすい、年間の温度差が少なく快適な地中海性気候に恵まれて、アメリカ国内でも有数の観光都市。
坂の多い街としても有名で、急勾配の土地に適したケーブルカーは、140年も前から市民の足として活躍している。
坂道を走るケーブルカーはもちろんのこと、ゴールデンゲートブリッジ、チャイナタウン、アルカトラズ島など、映画の舞台の常連だ。
もちろん、金融や工業の町としても重要な役割を担っており、かつてのゴールドラッシュより、近年ではITで有名なシリコンバレーもあり、どの時代においても輝きを失わない。
しかし、環太平洋火山帯上にあることから、たびたび大きな地震に見舞われ、甚大な被害を受けているが、たくましく見事に復興を成し遂げている。
1989年の大地震で倒壊したハイウエー跡地は、ヘイズバレーの名称で新しい開発エリアとして復興された。
ヘイト・アッシュベリーは、ヒッピームーブメントの発祥己地として有名で、ヒッピーの流れを組んだショップがあちこちにある。
サウサ・リートには、”ヒース・セラミック”というシンプルな陶器を作る工房兼ショップがある。
円などの幾何的な形を基本として、手作業で仕上げを施したシンプルでぬくもりのある形の陶器は、どの世代にも受け入れられる人気の高い商品。
北欧のデザインとはちょっと違うテイストで、個人的には少し野暮ったい印象を受けるのだが、これもまた温かみがあってよいのかもしれない。
ここの入り江になっている海でおこなっている、スタンド・アップ・ボード・ヨガが人気のアクティビティー。
サーフボードのようなものの上で、ヨガをおこなうと、バランス感覚が鍛えられ、浮遊感で気持ちがリラックスする効果が得られるという。
それにしても、体幹は一大ブームになっているようだ。

では、海に面したサンフランシスコのグルメ。
もともと鮮魚店の”スワン・オイスター・デボ”は、シーフードレストランとしても上質のものを提供している。
店名にも冠してあるカキがおすすめで、カキの養殖が始まった当初の種カキを仕入れた先の地名がそのまま残る、ミヤギ、クマモトという名のカキト、ブルーポイントという3種類のカキを取り扱う。
西海岸ではポピュラーなダンジネス・クラブは美味しいカニで、アメリカでは食べる習慣がほとんどないカニミソを、ここでは食べるという。
自分たちが提供する野菜を自分たちで育てるのが、最近のレストランの傾向らしい。
”ポーリーンズ・ピザ”のオーナーは、オーガニック栽培の菜園を持っていて、そこで採れた新鮮で旬な野菜をたっぷり使ったピザが自慢。
特に、「栗のベジタリアンピザ」は、栗のほの甘さが絶妙なピザだとか。

サンフランシスコから車で北へ1時間半のところにあるポイント・レイズ。
ポイント・レイズ国定公園では、雄大な自然の中でゾウアザラシやコククジラを観察できる。
300段ほどの階段を下ったところにあるポイント・レイズ灯台は、コククジラの絶好の観察ポイント。
”カウガール・クリマリー”は、チーズを豊富に扱っている。
レッド・ホーク・チーズは、ウォッシュタイプの匂いのきついチーズだが、形が崩れるくらいの頃が食べごろという、通向け。
一般向けには、マウント・タム・チーズというフレッシュタイプのチーズがある。

サンフランシスコは、時代の上層部を流れる街なのだと見られる。
土地の力がそうさせるのか。
そう思って眺めると、街は違った顔を見せてくれるから、面白くて街ウォッチングはやめられない。