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ごあん、おいしかったよ
階段を下りて玄関のドアを開け外に出ると、柿の木のほうからねこが小走りで近づいてくる。
こんなときはきっとおなかがすいている。
ねこは私の顔をお見上げてアイコンタクト。
「はいはい、ごはんね。」
えさをとってくる間もずっと後を付いてくる。
ははん、ものすごくおなかが減っているのだな。
ねこはえさをおわんに入れてあげるそばから顔を突っ込んで、がむしゃらに食べだす。
その姿を見ながら、写真を撮らせてくれないものかと恨めしそうに見ながら、大好きな花ベゴニア・サザーランディを写真に収めようとカメラを持ち出した。
花を写真に写していると、ご飯を食べ終えたねこがこちらに向かって歩いてくる。
はい、いただきましたとシャッターを押す。
欲を言えばもう少しゆっくり歩いてきてほしいのだが、ねこはそのまま通り過ぎ、離れたところにごろんと食休みに横たわった。
どうやらもうちょっとだけサービスしてやろうというものか。
ならば遠慮なくと、数枚写させてもらう。
すると、十分満足したでしょうとねこは落ち着く先を求めて去っていった。
少しはこちらに気を使っている節はあるものの、なんともねこは自由なものだ。
そこがまた、ねこ好きにはたまらない、いわゆる”ツンデレ”というやつか。
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お礼に付き合うよ
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小さな太陽
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ベゴニア、サザーランディ